内容説明
1981年11月、パリの自室で拳銃自殺を遂げたジャン・ユスターシュ、享年42。映画を生き、愛し、時代との結託を拒むその稀有な生に魅せられた気鋭の批評家による、世界初の本格的な評伝。詳細なフィルモグラフィーを附す。2020年第11回表象文化論学会賞、第37回渋沢・クローデル賞奨励賞を受賞。
目次
第1部 映画は経験のように―『わるい仲間』から『ナンバー・ゼロ』(「これはマニフェストだと思っていた」;「きれいでもきれいじゃなくても」;「『ペサックの薔薇の乙女』は、テレビに反対して撮った」;「カメラが回れば、映画はひとりでにできあがる」)
第2部 映画は鏡のように―『ママと娼婦』と『ぼくの小さな恋人たち』(「あそこは街中のバカが集まる場所なのよ」;「『ママと娼婦』では、ユスターシュのテクストが主役だった」;「偽物の客観性を排し、本物の主観性を」)
第3部 映画は反復のように―『不愉快な話』から『アリックスの写真』(「ヴァリアントを作るなど論外だ。同じ映画を作り直すこと」;「ジャンと夕食。編集のせいでアタマが狂いそうだという」;「もしもし、ピックか?」)
著者等紹介
須藤健太郎[スドウケンタロウ]
1980年生まれ。パリ第三大学博士課程修了。博士(映画研究)。専門は映画史、映画批評。現在、首都大学東京人文社会学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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