境界の文学<br> 渚に立つ―沖縄・私領域からの衝迫

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境界の文学
渚に立つ―沖縄・私領域からの衝迫

  • 清田 政信【著】
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  • 共和国(2018/08発売)
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  • サイズ B6変判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907986476
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

伊波普猷、折口信夫、柳田国男らを論じた優れた沖縄思想史、そして南島古謡を根源へと辿る黒田喜夫論などを収めた34年ぶりの単著。不可視の原境、古謡、そしてエロス。

沖縄の戦後文学史上、もっとも先鋭にして重要な詩人が、灼けた韻律の深淵から帰還する。

自身の内域を微分するように、伊波普猷、比嘉春潮、折口信夫、柳田国男ら沖縄思想の系譜を描く単行本未収録の連載「沖縄・私領域からの衝迫」にくわえ、南島歌謡をその根源へとたどりゆく黒田喜夫論、藤井貞和論などを収める。

  微視的な前史

  

第1部 沖縄・私領域からの衝迫

  世礼国男論

  金城朝永論

  仲原善忠にかかわりつつ

  比嘉春潮にかかわりつつ

  伊波普猷論の入口まで

  折口信夫にかかわりつつ

  柳田国男にかかわりつつ

 

第2部 原郷への意思

  原境への意思

  幻域

  詩と原郷 黒田喜夫論

  古謡から詩へ 藤井貞和に触発されて 

  

   清田政信とは誰か(松田潤)   

   解説・解題

清田 政信[キヨタ マサノブ]
著・文・その他

内容説明

自己の内域を微分するように、伊波普猷、比嘉春潮、折口信夫、柳田国男ら沖縄思想の系譜を描く単行本未収録の連載「沖縄・私領域からの衝迫」にくわえ、南島歌謡をその根源へとたどりゆく黒田喜夫論、藤井貞和論などを収める。

目次

微私的な前史
1 沖縄・私領域からの衝迫(世礼国男論;金城朝永論;仲原善忠にかかわりつつ;比嘉春潮にかかわりつつ;伊波普猷論の入口まで ほか)
2 原境への意思(原境への意思;幻域;歌と原郷―黒田喜夫論;古謡から詩へ―藤井貞和に触発されて)

著者等紹介

清田政信[キヨタマサノブ]
1937年、沖縄久米島に生まれる。琉球大学在学中に『琉大文学』に参加。従来の沖縄文学に顕著だった「政治の優位性」「土着性」を批判しつつ、沖縄、本土を問わず精力的な執筆活動を開始するが、1980年代後半に病を得て以後は療養中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三柴ゆよし

22
風土と言い、原風景と言う。沖縄は、柳田折口にはじまる民俗学の黎明期より、日本(大和)の古層をいまに残す、いわば異郷のなかの故郷として対象化されてきたが、沖縄の近代文学とは、そうして中央に簒奪された自らのオリジンを一方では回復させんとして戦われる<衆>のしぐさと、また一方ではそこに背を向け抽象された孤絶の言語を模索する<個>のしぐさとの、求心と遠心、そのせめぎあいを大きな命題としてきたはずである。清田政信の詩と散文はきわめて高度な抽象域に達しており、そこでは、故郷の内部に異郷を見出す異和の視線が徹底される。2018/09/11

スミス市松

20
「渚に立つ」――風土にありて海の遠さへ眼を放す葛藤、それは青春の心性である。「個人性への収斂」と自ら称した清田の詩学は、青春期の夢想という「人間の精神が最も熾烈な劇を生きてしまう」時間と非常に似通った追求性をもつ。それは彼が青春を擁護する者であることを明白に証し立てており、だからこそ、私は彼の衝迫によって自らの個の切実さが見抜かれる瞬間をまず認めるべきだと思った。つまり、読者はいわゆる「沖縄性」を絡める前に、この詩人と一対一で真向って読者自身の個人性を呼応させつつ読むことが求められているのではないか。2018/09/17

nchtakayama

8
この清田政信という人を、私は知らなかった。自意識の暗闘にもがいていた青年が戦後の沖縄に居たのだ。この著作を体系的に理解するには下地となる知識があまりに私に足りていないし、編集・構成からしてそれを狙いにしてはなさそうなのでアレだが、近代という時代背景が久米島出身のひとりの詩人にすさまじい葛藤と懊悩を呼び起こすのは歴史の必然だろう。人間を救ってくれる思想を模索しながら歴史に喰い込む意図をもってして書いて、喰い込むことに成功している。「清田政信は沖縄の戦後文学史上重要だ」と確かに伝わって来た。2020/12/11

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