出版社内容情報
伊波普猷、折口信夫、柳田国男らを論じた優れた沖縄思想史、そして南島古謡を根源へと辿る黒田喜夫論などを収めた34年ぶりの単著。不可視の原境、古謡、そしてエロス。
沖縄の戦後文学史上、もっとも先鋭にして重要な詩人が、灼けた韻律の深淵から帰還する。
自身の内域を微分するように、伊波普猷、比嘉春潮、折口信夫、柳田国男ら沖縄思想の系譜を描く単行本未収録の連載「沖縄・私領域からの衝迫」にくわえ、南島歌謡をその根源へとたどりゆく黒田喜夫論、藤井貞和論などを収める。
微視的な前史
第1部 沖縄・私領域からの衝迫
世礼国男論
金城朝永論
仲原善忠にかかわりつつ
比嘉春潮にかかわりつつ
伊波普猷論の入口まで
折口信夫にかかわりつつ
柳田国男にかかわりつつ
第2部 原郷への意思
原境への意思
幻域
詩と原郷 黒田喜夫論
古謡から詩へ 藤井貞和に触発されて
清田政信とは誰か(松田潤)
解説・解題
清田 政信[キヨタ マサノブ]
著・文・その他
内容説明
自己の内域を微分するように、伊波普猷、比嘉春潮、折口信夫、柳田国男ら沖縄思想の系譜を描く単行本未収録の連載「沖縄・私領域からの衝迫」にくわえ、南島歌謡をその根源へとたどりゆく黒田喜夫論、藤井貞和論などを収める。
目次
微私的な前史
1 沖縄・私領域からの衝迫(世礼国男論;金城朝永論;仲原善忠にかかわりつつ;比嘉春潮にかかわりつつ;伊波普猷論の入口まで ほか)
2 原境への意思(原境への意思;幻域;歌と原郷―黒田喜夫論;古謡から詩へ―藤井貞和に触発されて)
著者等紹介
清田政信[キヨタマサノブ]
1937年、沖縄久米島に生まれる。琉球大学在学中に『琉大文学』に参加。従来の沖縄文学に顕著だった「政治の優位性」「土着性」を批判しつつ、沖縄、本土を問わず精力的な執筆活動を開始するが、1980年代後半に病を得て以後は療養中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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三柴ゆよし
スミス市松
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