出版社内容情報
桑田、落合、江川などおなじみの面々を題材に、SF、純文学、時代小説等様々な手法を駆使して描く奇想天外プロ野球パロディ小説集
内容説明
マークに誘われて不思議の国に迷いこんだ“マスミ”の姿をブラックな笑いで描く「不思議の国のマスミ」他、「マスコミ江川裁判」「風雲児落合博満武勇伝」などSF、時代小説、純文学等さまざまな手法を駆使する風刺と諧謔とユーモアに満ち満ちた奇想天外プロ野球パロディ集。
目次
不思議の国のマスミ
小説“実録小説”
スパイクで歩散
安芸国石打役者異聞
豪打無双快打洗心風雲児落合博満武勇伝
バースの見た日本
野球は楽し・当世野球事情
タマノン国往還記
巨人伝説きよしこの人
或日の藤田元司之助
幻の「四番サード長嶋八段」
マスコミ江川裁判
浪花ディープ・サウス物語
さよなら浪花のナンバ球場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつや
4
プロ野球のパロディ集。童話、SF、時代劇、夫婦漫才や講談などなど様々なジャンルでプロ野球界をいじくり回す。何これ、めちゃくちゃおもしろいんだけど。昭和の球界ネタにある程度通じていることが前提ではあるが。多分その時代に読んでいれば鼻についたであろう毒気も、時を経ることでいい具合に抜けていて、ああそんな人もいたなあとか、そういう噂もあったなあといった、ノスタルジーを覚えてしまう。基本的にはくっだらねえんだけど、巨人の星の下で聖なる夜に誕生したキヨシが「ゼッコーチョー!!」と産声をあげたら、そりゃあ笑うよね。2019/06/09