内容説明
「わたしにとって美術館は、幼いときから魂の解放区だった」―。南国・宮崎の地で、瑛九をはじめとした郷土出身画家の知られざる真価を世に問いつつ、四半世紀以上にわたり各地のアートシーンの“現在地”を追い続けてきた気鋭の美術評論家のテクストを集成。第1巻では、美術理論・美術史の教鞭を執るかたわら、平成~令和にかけて開催された南九州の美術展を丹念に訪ね歩いた展評や折々のコラムを中心に構成。激変する時代の潮流に漂う地方アートシーンの汀にきらめく新たな表現=現在美術を探し続けた旅の軌跡。
目次
1 美術展評(新しい造形育てる場を;画像の記憶「眼」に;絵本の先入観砕く;本当に観せたいものをみせる;おおらかな美意識 ほか)
2 年譜・コラム・書評(宮崎の現代美術百二十ヵ月;江戸の絵師の好奇心;年賀切手の犬;二胡の新しい調べ;飛翔の夢 ほか)
著者等紹介
石川千佳子[イシカワチカコ]
仙台市出身。宮崎大学名誉教授。放送大学特任教授。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。在学中に安宅賞。宮崎大学教育学部で美術理論・美術史を担当する傍ら、美術評論家として批評活動に携わる。AICA(国際美術評論家連盟)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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