出版社内容情報
進行する超高齢化社会…。
医療、社会、国はこれでいいのか!
高齢医療の最前線で活躍する著者が緊急提言!
大島 伸一[オオシマシンイチ]
著・文・その他
内容説明
2030年ニッポン。その国家像を問う!「長生き」そのものに意味はない。「意味ある長生き」にどのようにしていくかだ。
目次
第1章 高齢社会とは何か
第2章 旧来の医療から高齢社会の医療へ
第3章 地域社会や国に望まれる高齢者との関わり
第4章 高齢社会で浮き彫りにされた問題
第5章 対談『超高齢社会を展望する』
第6章 どんな社会をめざすのか
著者等紹介
大島伸一[オオシマシンイチ]
1945年生まれ。1970年名古屋大学医学部卒業。社会保険中京病院秘尿器科、副院長。1997年名古屋大学医学部教授、2002年名古屋大学医学部附属病院長。2004年国立長寿医療センター総長。2010年国立長寿医療研究センター理事長・総長。2014年4月より国立長寿医療研究センター名誉総長。2009年国立大学法人名古屋大学名誉教授。日本秘尿器科学会名誉会員、日本老年医学会特別理事、日本泌尿器内視鏡学会名誉理事、日本移植学会名誉会員ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coldsurgeon
1
「超高齢社会」を問題視するということは、高齢者を社会に負担をかけるものとみなし、邪魔者にするという姿勢に他ならない。長生きすることが悪である、と言わんばかりである。著者は、長生きを喜べる社会を目指し、若い世代が高齢者を支えるのではなく、全世代で支える社会を目指すべきだという。全世代であ支えるということは、高齢者同士で支えることをも含んでいる。「医療の形」を「治す医療」から「納得できる生き方を支援する医療」へ国民が強く意識して変えるべきであり、選択と集中を余儀なくされるを受け入れるべきであろう。2014/07/31