内容説明
介護保険制度施行に伴い急速に広がっているケアマネジメントとそれに伴う問題をソーシャルワークの観点から検討し、問題解決の方向をマクロ・レベル、メゾ・レベル、ミクロ・レベルから探ることを試みたものである。介護保険制度施行後の高齢者ケア改革の問題をソーシャルワークの観点から明らかにすることを試みた。
目次
第1章 わが国における高齢者ケア改革の特徴(わが国の高齢者ケア改革の基本的な特徴;わが国の医療保障制度の基本的特徴と医療社会事業 ほか)
第2章 介護保険制度とその活用における留意点(介護保険制度創設;保険料徴収と滞納処分 ほか)
第3章 介護保険制度実施後の問題点と新たな課題(要介護認定によるサービス利用対象者の抑制とその矛盾;保険給付をめぐる動向 ほか)
第4章 介護保険施設の現状とソーシャルワークの課題(問題意識;施設サービス計画作成の義務づけをめぐって ほか)
第5章 ソーシャルワークからみた高齢者ケア改革の今後の課題―イギリスのNHS・コミュニティケア改革に学ぶ(イギリス視察で学んだこと;3つのレベルで評価することが重要 ほか)
著者等紹介
金子努[カネコツトム]
日本福祉大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了(社会学修士)。大学院修了後、医療法人社団二山会宗近病院精神科ソーシャルワーカーとして勤務。その後、同法人の受託事業、東広島市在宅介護支援センターゆうゆうなどを経て、1999年4月から県立広島女子大学生活科学部人間福祉学科助教授。現在、県立広島女子大学生活科学部人間福祉学科助教授
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