内容説明
強い人間になりたい。幸せになりたい。たとえ障害があっても。他人より時間がかかっても。アスペルガーの著者が、意志と支援の力で社会人としての幸せをつかむまでの記録。
目次
第1章 アスペルガーと診断されて八年でわかったこと―幸せとは、自らつかむもの
第2章 人生初めてのシューカツ
第3章 青春の闇は暗くても
第4章 自立は一日にしてならず
第5章 一人の社会人として、現在と未来を生きる
あとがきにかえて 次世代の人たちへ
主治医インタビュー 『人間化が進んでいる、とご本人はうれしそうです(笑)』
著者等紹介
藤家寛子[フジイエヒロコ]
佐賀県出身。現在、作家兼販売員。幼い頃から様々な身体精神症状に苦しみ、二十代前半でアスペルガー症候群と診断される。自分なりの工夫と強い意志、そして適切な支援で立ち直る過程を『自閉っ子は早期診断がお好き』『自閉っ子的心身安定生活!』にまとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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まどか
5
職業柄発達障害の事を理解する必要があるのだが、藤家さんの著書は、本当に分かりやすい。職場から借りっぱなしで積んでおいたので、早く返さねば…。2019/08/12
こばだい
4
人生は、やっぱり、自分の思い通りにはいかず、辛いことや困難が多いと私は今、実感している。藤家さんは、身体のことがあって、私以上に健康の面で自分の思い通りにはいかない中で、何度も暗い経験をして、倒れそうになっても、踏ん張って前を向いて、果敢に挑戦して行かれる姿に勇気をもらった。私も今人生で最大の困難に直面しているが、諦めることだけはしないで、藤家さんのように明るい未来をつかみたい。2013/12/10
むっちょむ
4
なにげに、福祉の支援者のあり方等も考えさせられる本。 一つ一つ努力して自分の力にしていく筆者に、読み終わった後、暖かな気分にさせられました。一つ一つのことに感謝したり喜びを見つけられるのも、筆者の才能だと思う。2013/09/25
茉裕
2
アスペルガー症候群と診断された筆者が様々な身体精神症状を乗り越えて就職し、今を頑張って生きる経緯が書かれている。24歳で診断されるまでに筆者が悩まされた解離や鬱状態といった二次障害は私も小学生の時から悩まされてきたことで、子どもながらに何が自分に起こっているのか分からない不安は読んでて思い出して辛かった。今私は二次障害の治療をしていてそれからちゃんと生きていけるか不安だったが、同じような状態から社会参加した人のことを知るだけで安心感が出てきた。2018/01/09
尾原道場
2
就労支援B型のことや障害者職業センターや職安のこと一般就労のことなど実際の当事者の立場から正直な声聞けて良かった。2017/09/23