内容説明
本書は、日本人と日本社会が直面している現実的諸問題に、何らかの具体的処方箋を提示しようとするものではない。丸山真男という思想家の残した思想との対話を通じて、こうした現実的諸問題に備える視座と、思想的な「かまえ」とを求めたものである。
目次
第1章 「近代主義」の射程
第2章 「近代的意識」と自発的結社
第3章 文化接触と文化変容の思想史
第4章 ポスト・モダニズムと丸山真男
第5章 「自己内対話」と「近代的主体」
終章 グローバリゼーションの渦中で
著者等紹介
冨田宏治[トミタコウジ]
1959年生まれ。名古屋大学法学部卒業。同大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。関西学院大学法学部専任講師、助教授を経て、99年より同教授。日本政治思想史専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。