内容説明
ひっくり返したビールケースの上、カンカラで作った楽器を手に、声を張り上げて歌うは「演説歌」。明治・大正時代の政治・世相風刺の歌にのめり込んだ青年は、現代唯一の演歌師として“まっすぐ”に歌い続ける!
目次
第1章 政治や社会をチクリと刺す「演歌」―尊敬する添田唖蝉坊・知道のこと(「演歌」誕生の歴史をたどる;どんな悲境の底にいても)
第2章 「無翼」の歌、「庶民翼」の歌―カンカラ三線を持ってどこへでも(演歌にはカンカラがよく似合う;労働者の街で見たこと、学んだこと)
第3章 同世代の流行り歌にこころ動かず―ぼくが「演歌」にたどりつくまで(銭湯、バタヤン、スーダラ節;拓郎、なぎら、そして高田渡「演歌」へ;演歌はかっこいい)
第4章 歌ってつながる人の縁―歌と酒と、厳しさと人情と(“投げ銭”で末永くよろしく;なぜか大阪はウケがいい)
第5章 政治の過ちを風刺に変えてまっすぐに―松元ヒロさんに学んだ芸の姿勢(「それは権力に屈することになるよ」;落語を知って広がった世界)
著者等紹介
岡大介[オカタイスケ]
1978年、東京都に生まれる。添田唖蝉坊・知道の流れをくんだ、明治・大正演歌を歌う現代唯一の演歌師。空き缶で作ったカンカラ三線をリュックに差し、全国を回って演奏活動を続けている。演奏の場は、寄席、演芸場、ホール、居酒屋での「流し」など多岐にわたり、集会や祭りに呼ばれることも多い。年間ステージ数は365を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。