内容説明
むかしむかし、空たかく、くもの上より、まだずーっとたかいところに白と銀色にかがやく宮殿があり、どうぶつ工房とよばれていました。天使たちは、新しいどうぶつの名まえをおもいつくと、それを金のもじで白い紙にかき、その名まえにふさわしいどうぶつをかんがえて、それをいろいろな色をつかって絵にかいていました。この世界ができるまえ、こうして、どうぶつたちは天使たちによってつくられ、地上におくりこまれてきたのです。1955年コールデコットオナー賞受賞。
著者等紹介
デュボア,ウィリアム・ペーン[デュボア,ウィリアムペーン] [du Bois,William P`ene]
1916‐1993。アメリカ・ニュージャージー州生まれ。児童文学作家。一族には芸術家が多く、幼少期から絵の才能を発揮、8歳~14歳までフランスで教育を受け、19歳で作家デビューした。1947年『二十一の気球』(講談社)でニューベリー賞、1955年『Lion』(本作)でコルデコット・オナー賞を受賞
まさきるりこ[マサキルリコ]
間崎ルリ子。長崎市生まれ。慶應義塾大学卒業。米国シモンズカレッジ図書館学修士課程修了。ニューヨーク公共図書館、アメリカンスクール・イン・ジャパン学校図書館勤務を経て、1968年から2015年まで神戸市で鴨の子文庫を主宰した。現在兵庫県子どもの図書館研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
87
読み聞かせによさそう。名前を付けて、絵を描いて、新しい動物を生み出す発想は、キリスト教的な感じがします。ライオンの当初の姿がこんなに派手なものだとは知りませんでした。1955年発行の絵本を復刻したもの。絵がシンプルですが、それも味わいがあります。2025/02/19
mntmt
5
こんな名作がいままで翻訳されてなかったのが意外です。2025/02/13
るぅ
2
なんて品のある作品!なんて素敵な日本語訳!!…とはいえ読み聞かせ向きじゃないかなあ…と思いながら読み進めていたら、あとがきを読んで「やっぱり読み聞かせに使わせていただきたい!!」と思った一冊。どこで読もうかなあ🎵2025/05/05
遠い日
2
アメリカ発。ウィリアム・ペーン・デュボアのレトロな絵の味わいがいい。動物工房で、動物を作り出す仕事をしている天使たち。その中で絵画室長になったフォアマンが、ある時「ライオン」という動物を思いつく。さて、長い間絵を描いてこなかったのでどうやって作ればいいのかがわからない。四苦八苦するフォアマンの忸怩たる思いがユーモラスに描かれる。ライオンが出来上がるまでの紆余曲折がおもしろい。2025/04/05
moco
2
【小1】娘の感想「泣き声もへんだって」2025/03/29
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