ナガサキ―核戦争後の人生

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ナガサキ―核戦争後の人生

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  • サイズ B6判/ページ数 456p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622088189
  • NDC分類 936
  • Cコード C0021

出版社内容情報

「人類の歴史において核兵器の攻撃とその後の惨状を生き抜いてきた唯一の人々である被爆者。人生の終わりの時期に差しかかっている彼らの記憶のなかには私たちの心を奮い立たせるような、核戦争による長期の破滅的影響についての明白な事実が刻まれている」
郵便局の配達員、路面電車の運転士あるいは軍需工場に駆り出されるごくふつうの10代の若者だった「語り部」たちのあの日――1945年8月9日、原子雲下の「同日同刻」から苦難とともに生きのびた「長い戦後」まで。「赤い背中の少年」ほか5人の主要登場人物とその家族、関係者への聞き書きにくわえ、他の多くの被爆者や治療に携わった医師たちが残した証言、アメリカ軍兵士・司令官の手記、戦略爆撃調査団報告をはじめ占領軍検閲政策、原爆傷害調査委員会をめぐる公文書資料などにあたりながら、12年の歳月をかけ書きあげられたノンフィクション。被爆者の側に徹底的に寄り添った本書の姿勢は、2015年に刊行されるや「原爆投下不可避」論の根強いアメリカ国内で議論を呼び起こした。
「スーザン・サザードはジョン・ハーシーが広島のためにした以上のことを長崎でおこなった。本書は綿密で情熱的、思いやりに満ちたこのうえない歴史書だ」(ジョン・ダワー)

内容説明

10代の若者だった「語り部」たちのあの日―原子雲真下の「同日同刻」から苦難とともに生きのびた「長い戦後」まで。12年の歳月をかけ書きあげられたノンフィクション。被爆者の側に徹底的に寄り添った本書の姿勢は、2015年に刊行されるや「原爆投下不可避」論の根強いアメリカ国内で議論を呼び起こした。

目次

プロローグ
第1章 集束
第2章 爆発点
第3章 残り火
第4章 被爆
第5章 動かぬ時
第6章 浮揚
第7章 新たなる人生
第8章 忘却に抗して
第9章 がまん

著者等紹介

サザード,スーザン[サザード,スーザン] [Southard,Susan]
アメリカのノンフィクション作家。アンティオーク大学LA校で修士号取得。「ニューヨーク・タイムズ」「ロサンゼルス・タイムズ」「ポリティコ」などに寄稿し、アリゾナ州立大学、ジョージア大学でノンフィクション講座を受け持つ。2015年に刊行されたデビュー作Nagasaki:Life After Nuclear War(『ナガサキ―核戦争後の人生』)によりデイトン文学平和賞、J・アンソニー・ルーカス書籍賞受賞。また「エコノミスト」「ワシントン・ポスト」「カーカス・レビュー」の年間ベストブックに選出され、21人目となる「長崎平和特派員」に認定される

宇治川康江[ウジガワヤスエ]
1957年生まれ。葛飾野高等学校卒業後、NHK国際研究室(通訳コース)で学ぶ。あおぞら銀行、花王、みずほ銀行ほかで日英翻訳業務に携わり、現在はフリーランスの翻訳家。「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

89
著者サザードさんは70年代に日本に留学、鎌倉の女子高に通った米国人女性。'86年、たまたまワシントンで被爆者谷口さんの講演の代理通訳を依頼されたことがきっかけで、12年の歳月を費やし長崎被爆者の”核戦争後の人生”を追うことに。被爆時の惨状から、惨禍を生き延びた当時10代の5人の若者の、その後の苦難の人生を丹念に聞き取っていく。多くの被爆者は深い悲しみや恐ろしい記憶から逃れるため、被爆体験に蓋をしているが、次第に彼らはの悲惨な体験を語り継ぐ必要に目覚める。本書は未だ原爆投下肯定論の強い米国では議論を呼んだ。2020/04/12

ケイトKATE

28
長崎に原子爆弾が投下され被爆した当時10代だった5人の人たちの苦難の人生を、アメリカ人作家スーザン・サザードが寄り添って書いている。被爆した人たちは奇跡的に生還できたが、被爆の後遺症に加え、家族を失い自分が生きたことへの負い目や周囲の差別や偏見に苦しんだ。大人になっても自分が被爆者であることを隠し続けていたが、長い月日が経つにつれ、原爆の恐ろしさや被爆したことが忘れ去られる危機感から被爆者たちは重い口を開いた。被爆者たちは心と身体に傷を背負いながらも、自分は生かされていることに気付き勇気を持って証言した。2020/08/17

ケニオミ

22
私の郷里は北九州市です。現在の北九州市小倉に落とされるはずの原爆が、当日の雲と前日の空襲による煙のため、長崎に落とされたことを知っていたので、ついつい手にしてしまいました。内容は、長崎への原爆投下により被爆者となり、後に語り部となった5人の方々の人生についてで、アメリカ人女性が時間をかけ纏めたものです。被爆者であることを公にすれば差別されることが現実であるにもかかわらず、それぞれの理由でその活動に身を捧げたことに敬意を表したいです。また、亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。2019/09/15

マイケル

13
キノコ雲の下で何が起きたのか多くの人に読んで欲しい貴重な1冊。本書指摘のようにヒロシマと比べてナガサキ原爆の本は少ない。被爆体験を語れる被爆者が少なくなった。米国人著者で多数の米国側資料も参照。原書2015年発行の新しい本。公平な立場でナガサキ原爆の被害と生き残った人々の苦しみが伝わってくる。真珠湾を持ち出しての米側反論、原爆投下で多数の米兵の命が助かったと言って民間人無差別殺戮の肯定と、多くの米国人が知らされていない原爆後遺症の隠蔽。治療禁止のABCCで実験動物扱いの被爆者。幼少期、長崎に住んでいた。2021/02/06

やくも

13
1945年8月9日、長崎。当時10代だった5人の被爆者の人生を、時代背景や原爆投下の経緯を丹念に織り込みながら、追いかける。被爆が心身にもたらす凄惨な被害が、数年にとどまらず生涯続くということが、浮き上がる。今年の戦争を考える一冊。2019/08/09

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