内容説明
王女さまときくと、みなさんは、どんな人をおもいうかべますか?コレットは、今までほんものの王女さまを見たことがなかったので、ポーリーン王女が、町にやってくるのを、とても楽しみにしていました。でも、ポーリーン王女は、みなさんやコレットがおもいうかべるような王女さまとはちょっとちがっていました…。
著者等紹介
スロボドキン,ルイス[スロボドキン,ルイス] [Slobodkin,Louis]
1903‐1975。アメリカのニューヨークに生まれる。美術大学を卒業後、彫刻家となったが、エスティスの「モファットきょうだい」シリーズに挿絵を描いたのをきっかけに、子どもの本を手がけるようになる。『たくさんのおつきさま』(徳間書店)でコルデコット賞を受賞
小宮由[コミヤユウ]
1974‐。東京都生まれ。翻訳家。東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
60
児童書。わがままで気難しやのポーリーン王女が、田舎町に静養にくる。町長は町を静かにするために、新しい法律をつくる。足音をさせない為に柔らかいスリッパを履き、犬や猫が鳴かないようにマスクを付けさせた。大声で話すことを禁止され、町の生活はとても不自由なものになった。コレットのお気に入りの場所が奪われ、驚いた子猫のシュシュは逃げ出した。▽無理難題を押し付けてくる王女に、滑稽なまでに従おうとする町長と町の住人が可笑しい。子猫のシュシュが町を救ってくれた。▽いちいち大袈裟なところがとても面白い2022/01/29
はなびや
11
まずは、町長の奥さんがにぎやかな音を立てる人であることと、その娘のコレットが静かなことの対比がおもしろく感じました。最後のくだりが、同じではないけれど『マシュマロおばけ』にも通じるものを感じました。クスっと笑えるような結末がよかったです。2022/11/07
shoko.m
3
ポーリーン王女は、みんなが思いうかべる王女とはちがっていました。その王女はのどがいたくて、いらいらしていました。お医者さんから、とにかく、しずかな場所で休まれることがなにより大切だといわれ、グラースの町で養生することにしました。やさしくておだやか、とはいえない王女がやってくるグラースの町では、町をしずかにするための法律がつくられました。わがまま王女にふりまわされた町がなんと、あのかわいいあれに救われるなんてびっくり! ルイス・スロボドキンのイラストも、内容もかわいらしいお話。2021/11/23
なぎ
2
中学年以上 わがまま王女さま 静かな町 ゆうかんな猫2021/08/01
コフィ
2
なんて平和で可愛らしいお話でしょう!2021/07/06