ブルーは熱い色

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  • サイズ B5変判/ページ数 159p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784907583057
  • Cコード C0079

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

28
エマがクレモンティーヌと過ごした日々の回想。そこには惹かれ合うが故の耽美な苦痛と思い出があった。人が性に目覚めた時それが一般的な感覚との違いを感じた時の葛藤、否定しつつも受け入れる勇気と愛。幾つもの葛藤が絡み合い思わぬ終焉を迎えた時、思い出は戸惑いつつも情熱的な色彩となり耽美な過去を彩る熱いブルー。お互いの両親やクラスメイトの視線と二人の戸惑いや気持ちの交錯...時を経て実った恋が美しいのはふたつの魂の結びつきの輝きであるのかもしれない。お互いの手を取り合う事が出来なくなっても。2020/05/25

Y2K☮

25
田原町のReadin' Writin'で購入。ジャンルはバンド・デシネ(漫画とアートのアウフヘーベン?)。青い髪のエマ。同性の彼女をひと目見た瞬間から人生の景色が一変するクレム。発見。反発。戸惑い。雑音。悪くないのに罪悪感。制御できない葛藤。やっと受容。やがて歓喜。幸せでも消えぬ不安と不信感。モノクロの世界で貫かれる青はクレムの憧れであり、エマの穏やかな主張の代弁者。セクシャリティだけの話ではない。皆と違う自分、多数派と異なる生き方。それを見下す為の常識やモラルなら紛い物。自分なりの青の主張を続けていく。2018/06/12

チェ・ブンブン

23
映画版の凄さを改めて再確認。友達と軽いノリで観てトラウマなった作品だが、じんわりと心に染みる。実は原作は映画とエンディングが違うのだが、原作は冒頭のどんでん返しをエンディングにもってきていて強い衝撃を受ける。後半の展開は雑だが、このエンディングも心に染みるぜ。あなたはどっち派?映画or原作。選び難い...2014/04/28

マリリン

21
色々な愛の形があっていい。本書に書かれた愛は美しくも悲しいけれど、この世界を私は否定しない。何かの本の感想に書いたかもしれないが、人間はその割合は違えど両性の性質を持っていると思うから。微妙なブルーの色彩はその時々の気持ちを表しているのか。自分で弾いていた「Je me sens si bien」のメロディがリアルに甦り身体の芯を通りぬける。2018/07/20

daiyuuki

21
原作は映画版よりもクレモンティーヌがエマに一目惚れして、同性に恋してしまった戸惑い、エマに愛されたい欲望と葛藤して不安感や怒りからエマに八つ当たりしたりするが、バイセクシュアルの友人ヴァランタンに「恐ろしいのは相手が同じ女性だからといって、愛しちゃいけない悪いことだと誰かに吹き込まれることさ」と励まされ、エマに自分の気持ちをぶつけるまでの葛藤、異性愛者であるクレモンティーヌがいつか自分と離れるかもしれないとクレモンティーヌの気持ちを受け止めることを躊躇するエマの葛藤が丁寧に描かれ感情移入出来た。2016/09/30

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