内容説明
チャーリーとシャーロットはいつも一緒。ところがある日、シャーロットの住む古いアパートはとり壊され、どこかへ引っ越してしまいました。さびしいチャーリーは、せめていつも二人でながめていた露店のカナリアを買おうと決心します―。ちいさなカナリアがもたらした、しあわせな奇跡。1967年ケイト・グリーナウェイ賞受賞。叙情的に、そして幻想的な筆致で描かれた、チャールズ・キーピングの代表作。
著者等紹介
キーピング,チャールズ[キーピング,チャールズ] [Keeping,Charles]
1924年、ロンドンの下町に生まれる。リーゼントストリート工芸学校でリトグラフ、エッチングを学ぶ。ローズマリー・サトクリフの作品に挿絵を描いたことがきっかけで、絵本の創作をはじめる。1966年、『チャーリーとシャーロットときんいろのカナリア』でイギリスの子どもの本に贈られる権威ある賞、ケイト・グリーナウェイ賞を受賞。その後、1981年にも“The Highwayman”で同じ賞を受賞している
ふしみみさを[フシミミサオ]
伏見操。1970年埼玉県生まれ。洋書絵本卸会社などを経て、フランス語・英語を中心に子どもの本の翻訳や紹介につとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
14
引っ越しをして会うことが出来なくなったチャーリーとシャーロットの心、変わっていく街並み、そしてこの絵本の象徴でもある金色のカナリアの描き方が、独創的で心に突き刺さってきました。 金色のカナリアは二人を結びつける天使だったのでしょうか。 猫に襲いかかれたときには別の展開を想像させながら、カナリアは大役を果たしました。 親切な鳥やさんも不思議な存在です。2017/07/02
ケニオミ
13
絵本の王道を行くようなお話でした。仲良しのチャーリーとシャーロット(名前まで似てますね)。行く先も告げることができないまま、突然シャーロットが引っ越すことになり・・・。たまにはこのような絵本もいいですね。2017/05/27
おはなし会 芽ぶっく
10
『えほん・絵本・134冊』 https://bookmeter.com/books/14973087 で紹介されていた本。 仲良しのチャーリーとシャーロットに訪れた突然の別れ。チャーリーは淋しくて二人でみていた金色のカナリアを飼うことに。チャーリーはシャーロットへの想いをいつもいつもカナリアに語り続けていると…。誰かを思うって温かい心ですね。2021/02/22
majiro
10
うえええん。泣けちゃったよ。絵がすごく印象的で。お話もすごく、流れるような感じで。他の作品も読みたいな。2018/03/14
いよの缶詰め
9
引っ越しで離ればなれになってしまったチャーリーとシャーロット。そこでカナリアを飼えば紛れるのでは?と思い、何かを始める。絵柄で昔っぽいなと思ったが、まさかつい最近出たものであることは全然気付かなかった。話は素敵だけど、子どもに伝わるかな…と思いました。2019/07/18