目次
1 嘘つきまくりの正義の騎士
2 リトルガードマン
3 鎧を着た優等生
4 そうだ、学校だ!
5 たった一人の応援団
6 就活・婚活ジレンマ
7 限界の扉が開く瞬間
8 心の氷にお湯
9 宝の箱はお散歩圏内に
10 運命がレモンをくれるなら
著者等紹介
大庭美代子[オオバミヨコ]
熊本大学教育学部および熊本大学医学部保健学科卒。助産師、保健師、看護師、思春期保健相談士、小学校教諭一種、幼稚園教諭二種。認定NPO法人ピッコラーレ非常勤。クリニックでの育児相談業務や育児講座・性教育講演会などの講演多数。母子支援活動家としての活動は多岐に渡る。任意団体あゆみYELL代表。新たに10代の居場所作りにも取り組みさらに活動の幅を広げている
加藤雅江[カトウマサエ]
杏林大学保健学部健康福祉学科教授。1967年東京都生まれ。1990年上智大学文学部社会福祉学科卒業、同年より杏林大学医学部付属病院医療福祉相談室にソーシャルワーカーとして入職。2020年より現職。2016年NPO法人居場所作りプロジェクトだんだん・ばぁを立ち上げ、子ども食堂などの活動に取り組んでいる。同法人理事長。社会福祉法人子どもの虐待防止センター評議員、日本子ども虐待医学会代議員、NPO法人子ども・若者センターこだま副理事長。精神保健福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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boo
8
深い話ばかり…体験談だから重いけど、こういう子がいることは知らなきゃいけない。そして、どんな家庭でもヤングケアラーは生み出されてしまうかもしれないと感じました。金銭的に苦しかったり家庭内不和だったり介護が必要な人がいたりは想像できたけど、共働きで下の子の面倒を見なきゃいけないっていう子や大人になってワンオペ育児している人もこれにあたるのかー 私も重なる部分もあったし、うちの子たちを今後ケアラーで苦しませてはいけないと感じました。嘘をつく人=困っている人かもしれないと意識しておこう!2023/11/22
フロリゲン
2
重度障害の妹の誕生により5歳からヤングケアラーになった自分。今でこそヤングケアラーとかいう名前で問題になっているけどずっと前からあった問題だと思う。 ヤングじゃなくなって、もう大人だしいいでしょ、みたいな扱いされますけど心の傷は治らないし精神障害になったし将来だってだいぶ縛られてて辛いんだよなあ。それも巻末にちょこっと書いてあってよかったです。全てのケアラーが楽に生きられますように。そして子供をケアラーにする社会規範がなくなっていきますように。2023/11/15
FKユウスケ
1
ヤングケアラーという存在、まだまだ世の中の認知度は低いと思う。 本書は、著者含め実際にヤングケアラーとして歩んできた人達の経験談を中心に展開されており、リアルにその世界を理解することができた。 家族で何らかの問題があり、頼られ、自分が頑張る・我慢するしかない。客観的に見るともっと外に目を向けて誰かを頼ってもいいと思うが、特に子どもの場合、外の情報が入らないし、頑張るほど外の世界に目を向ける余裕がなくなる悪循環。 「子どもが子どもでいられる社会」になるよう、地域の子ども達にもっと目を配っていきたいと思う。2024/02/17