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内容説明
そんなとき、女の身体は傲慢になり、心は無表情だ。一人一景、昭和の女たちの偽りない言葉が心にしみる。娼婦と言われる女性たちの心の風景を、できるだけ忠実に再現。
目次
獣の匂い(身体は傲慢、心は無表情;どっちでもかまへん! ほか)
愛の触覚(野垂れ死に;仲よく行こう ほか)
漂泊の街(三日盲腸;電車の音 ほか)
男の浄土(模型の街;寄生虫 ほか)
著者等紹介
大島扶美代[オオシマフミヨ]
1934年、埼玉県北本市生まれ。高校卒業後、地方公務員、服飾業界雑誌社勤務を経て1959年に上京。坂東流日本舞踊と江戸小唄の師匠のもとに入門し、稽古の諸費用と自身の稽古場建設の費用を得るために大衆キャバレーのホステスとして働く。1972年、北本市に日本舞踊・三味線の教室を開設、またスピーチの「一葉会」「一葉短歌会」も主宰し、現在に至る。1964年、NHKと日本赤十字社共催のテレビドラマ脚本コンクールに応募し、一位入選。1988年、岩波新書創刊五〇年記念論文募集に「想像の遊び」で応募し入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりん
5
初読み作家さん。想像していた内容と異なった。いつの時代も、どの季節も変わることなく営まれてきた男と女の情事と娼婦の存在。現在は職業としてではなく刺激を求め、素知らぬ顔で売陰する主婦や女学生が増えているが、この本では昭和の時代を体一つで生きた女の様々な面が伺える。素性を隠さず、多くを語らず、世の中を直視し「ぶれず」に生きる強さと逞しさを感じた。2014/11/05
takj
0
高度成長期ころ 人情仁義ある売買時代 空しい思いで語り 心に仕舞ってのが 価値がある気がする 公開すると どこにでもある こと2019/12/20