感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
宮崎太郎(たろう屋)
2
まずは小松さんの文章の語り口がとても読みやすく読み始めたら止まらない。震災後に残った人、震災後にやってきた人、地元、よそもの。著者の小松理虔さんと縁があった人たちそれぞれが10年が巡って思う断片が線となって繋がっていく。それは長野の私が今住む村にも繋がり、昭和30年代の大水害の災い、大正時代の水力発電所建設時、朝鮮の人たちを使役させた村の記憶にも繋がると思えた。知っていることなど僅かだけれどそれでも向き合っていけるようにと思う。2025/06/22
ane
1
いわき市の小名浜に住む著者が書いたエッセイ。東日本大震災から10年が経った2021年に書かれたもの。筆者の目線が私の考え方とよく合うのか、読んでいて「そうそう」と思えることが多く、その上で私は東日本大震災をなにも知らないんだなと思った。いわき市の温泉旅館の宴会場を改装した「原子力災害考証館」の話が一番印象に残っている。当時7才だった、震災で亡くなった小学生のランドセルとマフラーがそのまま展示されている。展示に至るまでの経緯も書かれており、いつか行きたい場所になった。2025/09/20
らすた
0
最初はそれほどでもなかったけど、読み進めるに従ってジワジワと胸に沁みてくるものがあった。2025/10/06
sun
0
地方の何の変哲も無い街でのささやか日常を感じることができる本です。福島から離れた場所に住む私のような人間からしたら、震災について考えさせられる本でした。ただ、本を読みおわたったらまた、震災のことは忘れてしまいそうです。遠く離れた場所に住む人間の日常において、震災のことまで考える余裕なんてないなと思うのが正直なところかなと。やはり、考え続けるためにはその場所に住むということが大切だなと感じました。2025/09/12
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