感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
38
人が暮らしていくこととは何か・・を考える。特に、印象深い言葉が二つ。「怒り」と「線を引く」。怒りは、エネルギーにもなる。ただ、その発露の具合で周囲への、自分への影響の具合が大きく変わりうる。線を引くこと、引いてしまっていること。意識してというよりも、無意識のうちに、結果として・・ということが少なくない。ここに登場する人たちの日々の営みが、じわじわと滲み出てくるように描かれていて、脳裏に浮かんでくる。声も聞こえてきそうだ。人が暮らすとは・・考え続けること。2025/12/13
ススめがね
4
うーん、これはすごい本でした。身も知らない人々の様子が目に浮かんできてしまう、そんな一冊でした。震災以降、ずっと心に怒りを置いてきた話、震災だけでなく、あらゆることに通ずると思います。薄くかも知れないですがら、今の仕事においても、原動力は怒りであったと思います。2025/12/06
宮崎太郎(たろう屋)
4
まずは小松さんの文章の語り口がとても読みやすく読み始めたら止まらない。震災後に残った人、震災後にやってきた人、地元、よそもの。著者の小松理虔さんと縁があった人たちそれぞれが10年が巡って思う断片が線となって繋がっていく。それは長野の私が今住む村にも繋がり、昭和30年代の大水害の災い、大正時代の水力発電所建設時、朝鮮の人たちを使役させた村の記憶にも繋がると思えた。知っていることなど僅かだけれどそれでも向き合っていけるようにと思う。2025/06/22
ane
3
いわき市の小名浜に住む著者が書いたエッセイ。東日本大震災から10年が経った2021年に書かれたもの。筆者の目線が私の考え方とよく合うのか、読んでいて「そうそう」と思えることが多く、その上で私は東日本大震災をなにも知らないんだなと思った。いわき市の温泉旅館の宴会場を改装した「原子力災害考証館」の話が一番印象に残っている。当時7才だった、震災で亡くなった小学生のランドセルとマフラーがそのまま展示されている。展示に至るまでの経緯も書かれており、いつか行きたい場所になった。2025/09/20
yokkoishotaro
2
これはリアル。個人的には常磐炭田の話がぐっときた。2025/11/30




