内容説明
行為や言動ではなく、「人種」や肌の色、民族的出自をもとに犯罪関与の疑いをかけるレイシャル・プロファイリングが、日本社会に存在することを告発したハフポスト日本版記者による提言の書。
目次
1章 外国ルーツの人たちにいま起きていること
2章 レイシャル・プロファイリングの何が問題か―アンケートで浮かんだ日本の特徴
3章 レイシャル・プロファイリングとは何か
4章 警察はどう動いたか
5章 人種差別防止の「ガイドラインあり」はゼロ―47都道府県警察への調査で判明
6章 レイシャル・プロファイリングを生み出すもの―警察官経験者たちの証言
7章 「レイシャル・プロファイリングは違法」と訴え裁判に
8章 警察による「大量監視」を容認した日本の司法
9章 レイシャル・プロファイリングを終わらせるために
付録1 レイシャル・プロファイリング対処法―宮下萌弁護士に聞く
付録2 47都道府県警察への調査結果
著者等紹介
國〓万智[クニザキマチ]
1991年生まれ。ハフポスト日本版記者。前職の西日本新聞記者時代から人権に関わる社会問題を取材。レイシャル・プロファイリングを巡る一連の報道で新聞労連の第18回疋田桂一郎賞(2023年度)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mirror
13
レイシャル・プロファイリングを初めて知りました。2024/09/08
てくてく
9
先週あたりから再び愛知県警のレイシャル・プロファイリングに関する内部資料がSNSを賑わせているが、本書でも愛知県・東京都に対する訴訟が紹介されている。ちょうど、警察官に対する法教育(人権教育を含む)に関心があったので興味深く読んだ。ルポなのでまとまった研究および提言には至っていないが、ウェラブルカメラの問題点は刑務所も同様の課題があり、しかもそれが意図的なものもあるのか検討されていないような気がしたので確認しようと思った。2024/09/01
キオン☆
1
レイシャル・プロファイリング。人権は大事よ。色々な場面で差別はある、私もしたり、されたり。日本人は単一民族故安心してるわけ。異国から電話して、実行部隊が勇ましく働く詐欺。対面するのは、日本人だからどこか安心しちゃう。そのくらい、感覚的に平和と思う。国民性もあるかな。警察も街頭カメラがなきゃ捕まえられないでしょ。そのくらい、犯罪も巧妙に。令和になって7年目。価値観はどんどん変わっていく。良否を見極める力を、身につけなきゃ。生きてはいけないよ。いつも警察が正しいとは限らないわけだし。2025/01/07
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