内容説明
アイヌ民族否定問題、マイノリティと反ヘイト、水俣病患者支援…。精神科医・香山リカが徹底的に現場にこだわる7人と語り合う。
目次
アイヌ民族否定問題×マーク・ウィンチェスター
マイノリティと反ヘイト×青木陽子
部落解放からの反差別×小林健治
ジェノサイドの残響×加藤直樹
水俣病患者支援×永野三智
いじめとレイシズム×渡辺雅之
世界の人権状況×土井香苗
「人権をめぐる旅」のブック&サイトガイド
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ] [Winchester,Mark]
1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医のかたわら立教大学現代心理学部教授を務める
ウィンチェスター,マーク[ウィンチェスター,マーク]
1979年イギリス生まれ。シェフィールド大学などでアイヌ史を学ぶ。一橋大学大学院博士課程を修了。神田外語大学日本研究所専任講師。専門はアイヌ近現代思想史、レイシズム。C.R.A.C.NORTHメンバー
青木陽子[アオキヨウコ]
1977年北海道生まれ。一橋大学社会学研究科博士課程所属。専門はジェンダー・セクシュアリティ・社会保障。C.R.A.C.NORTHメンバー
小林健治[コバヤシケンジ]
1950年岡山県生まれ。法政大学文学部卒。解放出版社を経て、現在はにんげん出版代表を務める
加藤直樹[カトウナオキ]
1967年東京都生まれ。法政大学中退。出版社勤務を経てフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どら猫さとっち
5
精神科医の香山リカが、人権をめぐり考えた対談集。アイヌ民族、水俣病患者、ジェノサイド、レイシズム、ヘイトスピーチ…。そんななかで、声をあげて活動し、人権を守る人たちと対談。この社会は、私たちが思っている以上に、人種や公害などで苦しみ、傷ついて生きている人たちがいる。同じ人間なのに、違う人種やハンディで差別されたりするのか。本書を読み、考えてみよう。2022/12/29
michio290
2
★★★☆☆2016/02/13
MIKIKO
1
「人として生まれたからにはなるべく幸せになりたい。心おきなく自分らしさを発揮する生き方がしたい」なぜ、こんな当たり前の願望がかなえられないのか、いや、他人の当たり前の幸せを、わざわざ自分の時間とエネルギーを使ってふみにじりに行くのはなぜなのだろう。現場の活動家の声を聞き、恥ずかしながら、アイヌや水俣病患者を差別する人たちがいまだにいることを初めて知り、慄然とした。この格差社会の中で、「誰かが利権を享受している」という根拠のない思い込みが、ヘイトの原動力となっているのだろうか。2021/12/07
SK
1
218*人権をめぐる対談集。弱者が苦労して獲得してきた「権利」を、なんで「利権」なんて考えてしまう人びとが居るのだろう。水俣病のことは全然知らないなぁ。勉強しよう。2016/08/30