内容説明
「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」といった言葉が飛び交うレイシストたちのデモに敢然と立ちはだかった「カウンター」グループには、思想的には左翼やリベラル層だけでなく右翼も含んでいた。その一人、山口祐二郎が「かつての仲間」への憤りとともに、レイシズム行動を見て見ぬふりをしてきた自分への怒りを真摯に書きあげた。2013年の日本で、何があったかを伝える一冊。
目次
第1章 誕生―21世紀の排斥運動(二〇〇七年のネット右翼;「カルデロン事件」で急増した会員;ネットで拡散された「暴力」;小学生への罵声;「同志」との出会い;反米右翼からの転向;新宿スプレー事件;右翼からの一撃;ネトウヨの巣窟へ;瀬戸弘幸襲撃事件;『ザ・コーヴ』上映妨害騒動)
第2章 邂逅―見境なきレイシストたち(右翼VSウヨク;桜井の謝罪;宗教団体と日護会;ついに逮捕された差別主義者;黒い彗星チェ☆ゲバルト;日本人マイノリティを標的に;原発推進で暴走する差別主義者たち;ネット右翼VS安田浩一)
第3章 罵倒―俺をバカにしろ!(「お散歩」と称する嫌がらせ;増長するヘイトスピーチデモ;カウンター参戦;路上の待ち伏せ;いびつな「絆」;燃え上がるカウンター;俺をバカにしろ!;揺れる法規制の是非)
第4章 包囲―阻止できなかったデモ(「ヘイト豚、死ね!」;ベンツしばき;「男組」登場;身を削るカウンター勢力;ヘイトスピーチを「祭り」にした男;立ち上がった弁護士たち;大久保公園を包囲せよ)
著者等紹介
山口祐二郎[ヤマグチユウジロウ]
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件を起こして脱退。現在は、作家・活動家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竹薮みさえ
michio290
ゆるこ
コラッジョ