フィールド氏の娘

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  • サイズ B6判/ページ数 427p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152086006
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

娘のアニーは二十歳にもならぬうちに駆け落ちし、わたしは止めることができなかった。男手ひとつで大切に育ててきたというのに、コールのような中身のない男のために一生を捨てるなんて。心配のあまり、わたしは病的なまでに娘の後を追い、逆に娘の激しい反感を買ってしまう。だが四年後、アニーは幼子を連れて戻ってきた。父娘の間のわだかまりは完全に消えたわけではなかったが、この四年間、わたしは娘と孫のリンダの保護者として精一杯やってきた。アニーが再婚しようとしているいま、わたしの心は複雑だ。相手のルイスは心やさしい男やもめで、娘よりわたしに年齢が近いくらいなのだ。そこへ、アニーの再婚話を聞きつけたコールが、自分の娘を奪い返そうと怒りに燃えて、突然姿を現わした…。壊れかけた人間関係を修復しようとする男たちが切ないセンチメンタル・ストーリー。

著者等紹介

ボーシュ,リチャード[ボーシュ,リチャード][Bausch,Richard]
1945年、ジョージア州フォート・ベニング生まれ。ジョージ・メイスン大学卒業後、アイオワ大学創作学科で学ぶ。ジョン・チーヴァー、フラナリー・オコナー、レイモンド・カーヴァー、グレイス・ペイリーらと並び称される、アメリカを代表するベテラン作家。長年、「ニューヨーカー」「エスクワイア」をはじめとする数々の有名文芸誌に作品を発表してきており、「短篇の名手」(ニューヨーク・タイムズ評)として知られる。グッゲンハイム奨学金、2004年のPEN/マラマッド賞など受賞歴も多数。現在は、作家活動のかたわら、ジョージ・メイスン大学創作学科で教鞭も執っている

北山克彦[キタヤマカツヒコ]
昭和12年生、東京都立大学修士課程修了、立教大学名誉教授、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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