内容説明
なぜ、岩手の女性に良妻賢母が多いのか?古代から脈々と流れるそのDNAの謎を女性の視点から解き明かす。「人倫在世妻子」と立ち上がった安倍一族。「烈女」と称賛された安倍則任の妻、仏国土「平泉」を現出した藤原清衡を育てた「母」一の前、中尊寺に次ぐ観自在王院を建立した基衡の妻などその源流には陸奥の女ならではの歴史的風土があった。安倍・清原・藤原へと続く血脈の内、これまで疑問とされてきた系図も著者の新しい視点ですっきりと読み解いた筆力は圧巻である。
目次
玄冬の章 経清“一の前”から清衡へ(藤原経清;白山の社 ほか)
青春の章 清衡“倭加の前”から基衡へ(おおいなる志;皆金色の御堂 ほか)
朱夏の章 基衡“萩の前”から秀衡へ(基衡の試練;伽藍建立 ほか)
白秋の章 秀衡“阿緒衣”から国衡へ “凛子姫”から泰衡へ(一目ぼれ;北の方の父 ほか)
滅びの章 泰衡“伊余”から秀安へ(凛子姫の悔恨;泰衡の最後と樋爪一族の投降 ほか)
著者等紹介
三島黎子[ミシマレイコ]
1944年岩手県生まれ。中学校教員として勤務。病を得て退職後、茶道、華道教室のかたわら執筆した『櫓』で北日本文学賞選奨(選者井上靖)受賞。1990年から家族の仕事で千葉県在住中、約一年間中国大連大学で日本語を講ずる。岩手に戻り、町づくり活動、茶道教室、執筆。日本文藝家協会会員/紫波町平泉関連史跡連携協議会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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