内容説明
どこから「社会」?どこまで「社会」?スマホ、観光、スニーカー、飯テロ、エスノスケープ、身体、障害、差別、ハーフ、労働、就活、LGBT、魂…みえないものに「ふれる」には…ミレニアル世代のための「ふれる系」教科書ができました。レポート作成にも役立つコトハジメるコツ!付き。
目次
スマホにふれる
飯テロにふれる
就活にふれる
労働にふれる
観光にふれる
スニーカーにふれる
よさこいにふれる
身体にふれる
レインボーにふれる
「外国につながる子ども」にふれる
「ハーフ」にふれる
差別感情にふれる
「障害」にふれる
「魂」にふれる
100年前の社会学にふれる
著者等紹介
ケイン樹里安[ケインジュリアン]
1989年生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。修士(文学)。大阪市立大学都市文化研究センター研究員。非常勤講師。主な研究テーマは、「ハーフ」とよさこい踊り。「ハーフ」に限らず海外ルーツと身の回りの人を繋ぐWEBサイトHAFU TALK(ハーフトーク)共同代表
上原健太郎[ウエハラケンタロウ]
1985年生まれ。社会学者。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。大阪国際大学人間科学部心理コミュニケーション学科講師。主な研究テーマは、沖縄の若者の就労問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K(日和)
17
あなたは、あなたが自覚するとしないとによらず、あなたの身の回りにある"何か"を媒介に、社会にふれている。そのことを、社会学的な眼差しを、極めて軽快で丁寧な語り口で示してくれる入門書。現代を生きるあなたがきっと気になる社会の切り口がきっと見つかり、社会学の入り口に立つことで見える景色の豊かさや歪さの輪郭を示してくれている。あなたの気になる"何か"は何か、あなたにとって大切な社会の切り口を教えてください。読書案内も充実しています。2022/07/29
センケイ (線形)
11
期待以上に斬新な観点ばかりで、終始楽しく読んだ。特に中盤以降は、いかに日ごろ沢山本を読んでいても自分が相手の立場に立ててないか、痛感され、またものの見方が広がった。また、身近な商品や慣習などが以外にも社会的なメッセージを持っていることが多いということにも気づかされた。オムニバス的な社会学の本はいくつか読んだけれども、いずれともほぼ重複した話のない、新鮮な本だ。2020/02/14
Nさん
7
若手研究者らが編纂した社会学入門書。全15章、筆者其々の関心領域(スマホや就活、観光、LGBT、ハーフ、差別など)を通して、社会学に「ふれる」ことができる。内容を身近に感じられるのは、日々のフィールドワークの賜物だろう。事象に対する社会学的な「意味の発見」に止まらず、社会のより良い姿を構想する熱意のようなものさえ感じとれた。尖閣問題に関して「釣魚島是中国的!寿司也是中国的」と主張した中国の寿司屋。何故こんな主張をしたのだろう?一元的で狭い視野を取り払い、物事の裏側を感じとれる想像力を鍛えることって大切!2020/02/15
Kan T.
6
読み手を社会にふれさせようとするための努力が垣間見れる良い本(カテゴリーマップの工夫も素敵)。各執筆者が限られた字数の中で、さまざまな学説を示したり、その歴史を説明したりしているが、とくに第5章「観光」と第12章「差別感情」が、教育的配慮と議論の説明、そして筆者の主張・伝えたいことのバランスがとれており練られているなあと唸らされた(第12章は本文でサウンドスタディーズのLes Back、コラムで「におい」に触れたりと感覚経験の次元を考察しており、うまいなあと思わされる)2020/07/01
foochi4
6
個人と社会の相互作用について、具体的なテーマ(スマホ、飯テロ、スニーカーなど)を通して考えることができる。個人の考えは社会から影響を受けているが、社会を変えるのもまた個人の考えである。どんな問題について考えるにも基本になる考え方にふれることができた。家族や友だちにもおすすめしたい。2020/01/22
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