目次
知の銀河系ともいえる膨大な量の書物が生まれた源泉(吉田政幸)
人がその主体性において本を選びうることこそ読書の特質(清水英夫)
手招きする本との偶然の出会い(「天声人語」)
書き手や送り手とともにたどる知的冒険が読書(高橋龍介)
地域において「編集」「出版」のやるべき役割(山川隆之)
本は多くの無名の人々の手に支えられて読者と出会う(永井伸和)
地方出版人の熱意ある行動を支えるもの(河北新報社編集局)
出版物の売上げの低下を出版文化の危機にすりかえるな(栗原哲也)
真の“読書の自由”がないという意味とは(佐々木繁)
出版社も書店も取次も、「本」を「読者」に手渡すためにある(永江朗)〔ほか〕
著者等紹介
内野安彦[ウチノヤスヒコ]
1956年茨城県鹿島町生まれ。1979年鹿島町役場(現鹿嶋市役所)入所。2007年4月塩尻市役所入所。図書館長として新館開館準備を指揮。2010年7月に新館開館。2012年3月退職。現在、古本屋「雀羅書房」店主。筑波大学大学陰図書館情報メディア研究科博士後期課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
50
著者は塩尻市エンパーク内に2010年に開館した、新市立図書館の初代館長として「信州しおじり 本の寺子屋」等の活動を通して、図書館業界!に新風を吹き込み続ける人。本書は、図書館業界、出版業界人に向けて寄せられた、関係者の提言、苦言、感慨、報告、要望等をまとめたもの。業界人向けの専門書といえなくもないが、全国の図書館や出版業界の現況について記された所等、一読書人としても大いに裨益するところがあった。それにつけても、地方の中小出版社の発行書についても情報が得られる「読書メーター」には、心から感謝する次第である。2022/11/09
Go Extreme
2
知の銀河系・膨大な量の書物が生まれた源泉 人がその主体性において本を選びうることこそ読書の特質 手招きする本との偶然の出会い 書き手や送り手とともにたどる知的冒険が読書 地域において編集・出版のやるべき役割 出版物の売上げの低下を出版文化の危機にすりかえるな 真の読書の自由がないという意味 書店と本屋の違い 地域と繋がろうとする書店 書店が売るのか読者によって買われるのか 書店の文庫構成を見直し→二週間後の売上げ二割増 版元メディアを頼りに平積み・本屋の現実 選書のなかに利用者像あり 利用者を否定しない棚2022/11/15
K
1
(010.4,2022)司書がえらそう、既得権益を守りたがるーって、みんながそうではないけど、確かにそういう人っている。確かに何でも知っていて、頼りになるんだろうけども…そういうのにじみ出ちゃうから・まあ、利用者には太陽でも、力のない(私みたいな)スタッフには氷(塩?)って人もいるからね。すべて優れてる人ってなかなかいないけど、そういう人ってホントに神様に見えます。憧れる2024/11/27
はらぺこあおむし
1
じっくりと読んた。 手元において日頃からパラパラとページをめくりたい。 図書館員の視野を広げてくれる。2022/11/18