太陽肛門

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  • サイズ B6判/ページ数 62p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907105075
  • NDC分類 954
  • Cコード C0010

出版社内容情報

私はそんな自分の喉を切り裂いてもらいたい。そして……

   (G・バタイユ著、酒井健訳「太陽肛門」より)


▼内容

バタイユによる異端の小文。
自ら「病的な人間」だったと回想する時期に書かれた。

カトリック信仰を棄てたバタイユは、陽気で破廉恥に生きたいと願う。
ニーチェやベルクソンを経て笑いによる脱自を意識し、かけ離れた存在の間にもエロティックで豊かな生の交わりの可能性を模索する。

「ヒロシマの人々の物語」「魔法使いの弟子」と同様、バタイユのテクストをひとつにしぼって新しい訳と解題で紹介。


▼目次

「太陽肛門」 2-
「訳者解題」 22-

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▼冒頭

「太陽肛門」

 世界が純粋にパロディであるのは明白なことだ。つまり人が目
にする事物はどれも他の事物のパロディなのである。………… 

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「訳者解題」

1. ある役者の話から

 いきなり下の話で恐縮だが、30年以上も前にラジオで聞いた
役者の言葉が心に残っているので取り上げてみたい。
 伊東四朗という喜劇役者が修行時代のことを振り返ったとき
に紹介した師匠の言葉である。
 下町の演芸場に出るのがやっとといった喜劇の一座に入りた
てのころ、座長でもある彼の師匠は、若い彼に、ことあるごと
に目を真ん丸にしてこう説教した。…………

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「太陽肛門」 2-
「訳者解題」 22-

ジョルジュ・バタイユ[ジョルジュ バタイユ]
著・文・その他

酒井健[サカイタケシ]
翻訳/解説

Georges Bataille[ジョルジュ バタイユ]
原著

内容説明

バタイユ29歳、図書館司書。陽気で、破廉恥に生きたい「病的な人間」だった頃。バタイユ自身が「病的な人間」だった時期と回想する1927年執筆の小作品。「太陽肛門」ひとつにしぼって、作品とバタイユの思想を紐解く一冊。

著者等紹介

バタイユ,ジョルジュ[バタイユ,ジョルジュ] [Bataille,Georges]
1897‐1962。二〇世紀フランスの総合的な思想家。小説、詩も手がける。エロティシズム、芸術、宗教、経済など、人文系の多様な分野で尖鋭な議論を展開した

酒井健[サカイタケシ]
1954年東京生まれ。現在、法政大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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青蓮

81
タイトルからして衝撃的。内容も過激。だけれども不思議と詩のようにも感じられる小作品。バタイユは言う。人が目にする事物はすべて他の事物のパロディであると。火山は地球の肛門であり、太陽の光輪は太陽自身の肛門であるとも。訳者解題を読まなければ理解が難しいのだけれど、読んだ印象としては地球という生命は愛欲に満ちて、絶えず性の営みを行い、性そのものであるということ。バタイユを理解するにはまだ読み込む必要があるし、ニーチェにも触れなければ解らないだろう。バタイユに惹き付けられるのは彼と共鳴する部分があるからなのかも。2019/07/02

ω

15
すげー面白い。これを書いて著者は一年精神病院入ってたとかω 狂った状態で生み出された、誰にも真似できない思想本。いや〜買って良かった。 ピストン運動と回転運動が、この世の全ての運動です、分かるワァω2018/07/21

しゅん

12
直視してはいけないものとしての太陽=肛門(性器はモザイクするのに肛門が丸見えの日本のAVを思いだす)。バタイユが「パロディ」を直接的に言及するテクストはあまりないと思う。彼の思想は西洋思想の「パロディ」てもあるはずだ。しかしながら、「パロディ」という単語に含まれるメタ的かつ冷静な視点の意味合いが、バタイユの狂気と知性を一致さえていく言葉のつらなりと不釣り合いでなんだかおかしい。2020/11/19

ゆとにー

10
訳者の解説とても参考になる。2019/08/05

井蛙

10
パロディによって権威の堅牢な貞操帯を剥ぐには、自身パロディになるしかない。バタイユはイエスヴィオ山を自称し、人為を絶した火山運動を排泄として再演する。しかし彼は所詮不完全なパロディでしかない(正確にはあらゆるパロディが不正確である)。つまり彼は太陽の輝く光熖を直視できない。それゆえ彼は代わって処女の肛門を、純然たる夜にして太陽の最も完全なパロディを犯し、自らを慰めるのだ。しかしお分かりの通り処女性を破壊することなく処女と姦通することはできない。そしてもし処女がその無垢なる光輪を太陽に向けていたとしたら…?2018/10/12

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