内容説明
本書は、記者やディレクターなど報道実務家をはじめ調査や研究に携わるすべての人に参考になるよう編集された決定版!
目次
1 最前線からの活用事例報告(自治体取材で「普段使い」―「ゲーム条例」報道の背景 KSB瀬戸内海放送 山下洋平記者;基礎データ収集に使う―「日経式調査報道」の手法 日本経済新聞調査報道グループ;多角的な請求と交渉で引き出す―地下水・飲み水のPFAS汚染 フリーランス 諸永裕司記者;警察不祥事をチェックする―3カ月おきの定点観測 フリーランス 小笠原淳記者;現物を閲覧する価値―首相のあいさつ読み飛ばし フリーランス 宮崎園子記者;情報公開訴訟を起こす―旧優生保護法と強制不妊手術 京都新聞 森敏之記者;米国FOIAを活用する―軍やCIAからも情報を入手 フリーランス ジョン・ミッチェル記者)
2 基礎知識と応用の可能性(一から分かる情報公開制度;日本のジャーナリズムと情報公開制度;専門家が語る「一歩先行く開示請求」 情報公開クリアリングハウス理事長 三木由希子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中将(予備役)
1
開示請求の威力と最終手段なことが分かった。2025/04/30
doublebeko
0
朝日新聞が2024年6月25日朝刊一面で、「松本サリン事件30年」の報道の手始めとして、事件から22日過ぎの早い時期に、警察がオウム真理教と事件のつながりを把握していたとの記事を掲載した。警察庁への情報公開で「松本サリン事件の捜査概要」とのタイトルの内部資料を入手したという。30年…すでに保管期間が過ぎて廃棄されてしまっていてもおかしくないように思う。あきらめずに開示請求を行った朝日新聞の勝ちというべきか。情報公開はもっと活用すべきなんだろうな、と思った。本書は大いに参考になった。2024/06/25
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