内容説明
近代が作り上げた虚像を脱し、太古から培った日本人の自然観・感性・知性を描き出す。隠国熊野から掘り起こす根源の日本考。
目次
1 宗教的見地から(神仏習合と廃仏毀釈―熊野の神々はどこに行ったか;熊野本願―社家との確執 ほか)
2 戦いと鎮魂の見地から(満蒙開拓団―戦時における加害と被害;鎮魂―矛盾と心の軋み、そして祈り ほか)
3 人物的見地から(佐藤春夫―台湾と中国の旅;隠国の女たち―神仏習合、火水、無格社の神々のこと ほか)
4 文化・風俗的見地から(妖怪―ハリー・ポッター顔負けのワンダーランド;熊野の庚申―地域コミューンの一役を担う ほか)
5 土俗的見地から(巨樹―他界と現世をつなぐもの;石の心―スピノザと尾崎一雄 ほか)
著者等紹介
谷口智行[タニグチトモユキ]
昭和33年京都生まれ。2歳から和歌山県新宮市で育つ。平成5年「熊野大学俳句部」入会。7年「運河」入会、茨木和生に師事。11年「運河賞」受賞、運河同人。12年第八回「深吉野賞」選者特別賞。16年第七回「朝日俳句新人賞」準賞、三重文化賞奨励賞。24年「運河」編集長。30年「運河」副主宰、兼編集長。俳人協会会員、日本文藝家協会会員、大阪俳人クラブ会員、認知症サポート医、地域防災医療コーディネーター、地域包括ケア研究会「いこら」会長、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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