目次
冬(旅立ち;賃貸マンション ほか)
春(日々の暮らし;わが家 ほか)
夏(英国にも「クールビズ」は必要か?;「ナノばんそうこう」、日本で開発燃料電池自動車の普及に向け、準備が進む ほか)
秋(日々の暮らし;英国と日本の夏の音 ほか)
再びの冬
著者等紹介
ワトソン,マルコム・デイビッド[ワトソン,マルコムデイビッド] [Watson,Malcolm David]
1945年1月4日、英国エセックス州で、中産階級の家庭に次男として生まれる。地方公務員として勤務した後、1999年に早期退職、年金で優雅な生活を送る。2004年に日本人女性と出会い、恋に落ちる。2011年にALSを発症したが、病名の診断を受けたのはパートナーとの結婚式を目前に控えた2012年4月。その直後、予定通り8年間の交際を経て挙式。2013年1月、東京に移住
野澤敦子[ノザワアツコ]
獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒。翻訳書籍編集者、アマゾン・ジャパン(株)書籍部門マネージング・エディターを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
27
日本人女性との結婚を控えた英国人男性が、難病と診断される。そして日本に移住するー残された時間はあまりにも短かった。けれど文章は純粋な好奇心に満ちていて、いっしょににっこりしたり、しかめっ面になってしまったり。本全体に流れるおだやかな姿勢がおだやかな愛情に満ちている感じで素敵だった。2019/03/15
マッピー
14
タイトルと表紙に惹かれて借りてきたら、著者の状況にびっくり。表紙だけ見たらおしゃれな英国紳士が、日本滞在中の興味深い出来事を、ユーモアとウィットと毒舌で切り取ったエッセイだと思うのですが、それだけではない。著者は2011年にALSを発症し、2012年に日本人と結婚し、2013年の1月に二度と帰る事が叶わないことを承知で来日し、その年の12月に亡くなりました。だけど全然悲壮感はない。無理して明るさを装うことはできませんが、多分どこかに明るさがないと病気と闘っていけないのでは、と思いました。2021/09/11
なにょう
13
図書館本。良い本。病になっても気は病むな、ということだ。幾ら愛する人のためとはいえ、自分が難病になって他国に移住するとか考えられる?でもって病に逃げないで移住した国のことに興味を持ち続けるって。日本に実際に居住するからのさまざま洞察。★良い本だが読まれてないのはなぜ?どうやらこの本は著者の奥さんの会社から出した模様。ほぼ自費出版といったところか。それにしてもうちの図書館員どうやってみつけたよ。GJ。2018/06/23