出版社内容情報
もう二度とお父ちゃんに会えなくてもいい
ただ、元気で生きていてくれたら
恋園神社に祭りの季節が訪れる。
町内外から多くの人が来訪し、この町は年に一度の賑わいをみせる。
そこに一人の女性が…。彼女の名前は高島さつき。さつきには秘密があった。
それは生き別れた父・六郎を探し出して連れて帰ること。
しかし、六郎は苗字を変え妻の玉枝、娘の麻衣子と、新しい生活を営んでいた。
過去を捨て、別の人生を歩んでいる六郎を受け入れられないさつき。
それでも、六郎を取り巻く人々と出会い、次第に忘れていた感情が甦る。
そして、夢にまで見た父との再会。そこでさつきが六郎に伝える想いとは…
内容説明
遠くはなれた大切な人との再会。あなたは何を伝えたいですか?
著者等紹介
石川拓治[イシカワタクジ]
1961年茨城県水戸市に生まれる。早稲田大学法学部を卒業後、雑誌ライターを経て文筆家となる
宅間孝行[タクマタカユキ]
1970年7月17日生まれ。東京都出身。俳優・脚本家・演出家。’97年、劇団「東京セレソン」を旗揚げ、後「東京セレソンデラックス」と改名。2012年に劇団を解散、’13年「タクフェス」を立ち上げる。役者としてドラマや映画に多数出演する一方、脚本・演出家(’09年まではサタケミキオ名)としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
朗読者
9
感動☆5つ 小説版もやっぱり良かった。 四月に旅行に行くときの飛行機でこの映画を観て、あまりに感動して帰りの飛行機でまた観たのですが、文庫になっているものをこの前見付けて手に取りました。 映画とは違うところがたくさんありましたが、感動は同じように深かったです。 清ちゃんが映画のほうが良い役になっていましたね。 映画では清ちゃんにも、玉枝さんにも、さつきさんにも、六さんにも泣かされたな。 映画をもう一度観たくなりました。2019/11/04
華形 満
8
映画化にはあまり興味なく、本作主体に興味を惹かれ読了。ホンワカとした昭和の人情話で、決して悪くはないのだが、創作側の「これ、泣けますよね?」的な意図がどうしても感じられてしまい、キャッチフレーズ通り涙を流すまでに至らなかった。2018/12/16
まぁいっか
6
最初はなかなか集中できなかったけど、だんだん登場人物がわかってきたら一気に読めた。ほっこり、でもちょっぴり悲しい物語。2019/04/27
ベローチェのひととき
5
一気に読んで、一気に読み終わりました。長編小説で、第一幕・幕間・第二幕の3部構成となっている。昭和の時代と今の時代が描かれている。コンプライアンスを厳守することは大切なことだと思うけど、今の世は何でもかんでもコンプライアンスに履き違えている様な気がしてならない。がんじがらめではなく、昭和の時代の様なおおらかさも必要じゃないかなと思う。本の内容に触れてないけど(笑)、読み終わって感じたことを記載しました。2018/11/07
早紀
4
哀しみを抱えた人々が寄り添い、支え合って生きていく。血が繋がっていなくても、家族になることはできるのだなと思った。心が温かくなる優しい愛の物語だった。2019/01/18