内容説明
NHKラジオ「山カフェ」でおなじみの石丸謙二郎が語る山のなかで見つけたこと、知ったこと、驚いたこと!!
目次
第1章 やっぱり富士山(阿寒富士にはコマクサが;岩手山に登る ほか)
第2章 お世話になります(山の日;新しいリュックを買う ほか)
第3章 山の自然と楽しみ(スワッ熊だ!;ウマオイのスイッチョ ほか)
第4章 山小屋で(てるてる坊主―蛭ヶ岳;黒百合ヒュッテでピアノ! ほか)
第5章 へぇ~(白い虹;一尺八寸山 ほか)
第6章 とにかく山はおもしろい(雪山に雪が少ない;熊野古道に日本語は聞こえない ほか)
著者等紹介
石丸謙二郎[イシマルケンジロウ]
1953年大分県生まれ。つかこうへい事務所の舞台『いつも心に太陽を』でデビュー。俳優として活躍するかたわら、87年から『世界の車窓から』(テレビ朝日系列)のナレーションを担当。19年には「山の日」アンバサダーに選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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KEI
37
俳優であり、「世界の車窓から」のナレーター、ラジオ「石丸謙二郎の山カフェ」のマスターの山にまつわるエッセイ。毎週聴いているのでとても楽しい本だった。特に吹き出したのは「深夜の山小屋 打ち上げ花火」「山小屋の恐竜」。どちらも山小屋ならではの話しで、打ち上げ花火は高い山にいるとお腹にガスが溜まりやすく、真夜中にオナラが次々に聴こえて打ち上げ花火の様だと。恐竜はイビキと歯軋りで若い人ほどそれは強く、歯軋りは年配の客では歯軋りする歯が無い時いう話。山で熊に出会った「早池峰山でクマ遭遇」もユーモアがあった。2021/07/30
山猫
27
実は超肉体派俳優・石丸謙二郎さんが山の怖さ・楽しさを語る。(若い頃は山で死にかけたり、エアロビのインストラクターのバイトもしてたそうで。ボルダリングやボードセイリングはセミプロ級)ユーモラスな語り口ながら、安易に富士山を目指す人や山違いには警鐘を鳴らす。「道具も腕のうち」「賢いパッキングで疲労軽減」などは納得。が、高齢者にウマオイは聞こえないってショック。カラスとチャックの話にはニヤニヤ。小槍、まだ知らない人いるんだと驚く。「ジャンダルム」より「キレット」や(剱岳の)「雪庇」の響きの方が私には恐ろしい。2021/08/06
ゆっきぃ
24
【2022図書館福袋本】「世界の車窓から」のナレーションでお馴染み、石丸さんの山登りエッセイ。小野寺史宜さんの「まち」に登場した歩荷(ぼっか)の話が出てきたり、気圧の関係でお腹にガスが溜まるので、深夜の山小屋は寝屁大会になる、なんて面白い話もあり、登山に興味がなくとも楽しめました!山小屋にある本棚やピアノの存在、気になりますね~2022/01/07
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
21
石丸謙二郎という人ラジオで聴くまで知らなかった。山への熱い思い、あの語り口は多少盛ってあるのかと思っていたら(失礼)ガチであったか。フルマラソンと断食と富士登山、どれができそうかという問いに10人が10人富士登山と答えるそう。富士を舐めんなよ!という怒りではなく嗜められる。そしてヘリコプターより頼りになるゴーリキとボッカ。エベレスト頭頂だってシェルパのサポートがあってこそ、装備もお金がかかるし、登山を自分一人の力でなし得ていると思っては大間違い。2023/07/13
templecity
15
石丸健次郎の登山エッセイ。強力が80キロを担ぐというのは確かにすごい。共通して登ったところも多く、まあ懐かしい気持ちにはなった。80歳を過ぎた女性が毎日登っているのも凄い。健康な証拠である。高所になると気圧が下がるため、山小屋でもオナラが出やすいので音のレパートリーの記載もあり。2021/01/03