内容説明
縦横無尽!天衣無縫!言語道断!3.11から世界の構造までをめぐって知の狩猟民ふたりが織りなす、これぞ「会話術」!
目次
第1章 “自然”新論―自然とは何か
第2章 カタストロフィを突き抜ける―“3・11以降”を生きるために
第3章 思想の百科全書にむけて
第4章 軽業としての学問―山口昌男をめぐって
第5章 英語と英語的思考について
著者等紹介
高山宏[タカヤマヒロシ]
明治大学国際日本学部教授。1947年、岩手県生まれ。批評家、翻訳家。文学、美術、建築、文化史、思想史、哲学、デザイン、大衆文学、映画、江戸文化等、学問領域を横断して論文、エッセイを執筆
中沢新一[ナカザワシンイチ]
明治大学研究・知財戦略機構特任教授。1950年、山梨県生まれ。宗教から哲学まで、芸術から科学まであらゆる領域にしなやかな思考を展開する思想家・人類学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
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非日常口
14
注釈の「→」の仕掛けは高山さんのきっとアイデアだw絶対あの辞書の「パラドクス」の仕掛けを真似てるw ビットコインでトラブった人にイギリス人が多かったが、その辺りを考察するにも前半部はとりわけ面白い。ペティ→ラプラス→バルザックと系譜付するのは流石。吉本隆明とペティの経済学については、近経が貨幣の問題を放置する今、極めて重要な指摘だと思う。言葉と貨幣。非効率と効率。もっとブッキングさせていかなければならな事に多々気づかされ一冊。2014/03/19
Yusukesanta
8
ミシェル・セールがとにかく読みたくなった!2017/02/25
袖崎いたる
6
しばしば思考と音楽が結び付けられる。レヴィ=ストロースがそうだったように。それは本書のしゃべりの流れからも感得できる。ただ、これがわかるのは教養がいるだろうな。私は学生の頃に読んでもダメだったと思う。いま読んでもほぼ掬えない。だけど掬える箇所が出てきたのもたしか。個人的に良かった発見はヤクザのくだり。反絆的なものとしてのヤクザ。とはいえヤクザにも絆はある。おもしろい。2018/10/09
常磐条
4
『フランスが「文化(キュルチュール)」というと、イギリスは「自然(ネイチャー)」だといった。……フランスをとても意識した、たいへん人為的にでっちあげたネイチャーだと思う』 『1660年(王立協会設立)以前が、経済だろうが何だろうが言葉の時代。それが20年〜30年かけて、ウィリアム・ペティが中心人物になって、「経済は数量化できる」、ようするに政治算術という、とんでもないカテゴリーを作ってしまった』 『経済学が今みたいになっちゃったのは、結局、言葉とお金の対立で、言葉が負けてしまったことと関係している』2015/11/30
保山ひャン
4
〈自然〉新論、カタストロフィを突き抜ける、思想の百科全書にむけて、軽業としての学問(山口昌男をめぐって)、英語と英語的思考について、の全5章から成るカンバセーション集。第3章に「『発明』の復権」と見出しがついており、平賀源内、ゲーテ、カント、レヴィ=ストロース、ハイデガー、フィッツジェラルドをひきあいに出して、山師からアルス・コンビナトリアにつなげるインヴェンションについて書かれていた。 (これがタイトルの意味)。圧倒的な読書量にめまい。2014/12/12
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