老子と上天―神観念のダイナミズム

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老子と上天―神観念のダイナミズム

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906791644
  • NDC分類 124
  • Cコード C1014

出版社内容情報

天空の超越神、上天・上帝と、闇に潜む鬼神たち、そして老子の「道」─

 ─中国四千年を貫く神々の闘争を描く。■ 天空の超越神、上天・上帝と、闇に潜む鬼神たち、そして老子の「道」─

 ─中国四千年を貫く神々の闘争を描く。為政者の神と民衆の神、人格神が象

 徴する男性原理と無形の創造神が持つ母性原理、これらの闘争と融合と交

 替の劇が精神史に刻んだものとは何か。



■ 諸思潮が混淆する古代中国の思想地図に、くっきりと航跡を残す老子・黄

 老・道教の系譜。宇宙生成神話を持ち、自然と無為を説くその特異な思想は、

 何を起源とし、どんな運命をたどったのか。暗黒の地母神として出現した「道」

 の挑戦は、勝ったのか、敗れたのか。

  目 次

はじめに 砂漠の一神教と上天・上帝信仰   第7章 宇宙生成論の並立

  第?部 上天と鬼神──勝者の神と敗者の神 第8章 宇宙生成論の淵源

第一章 唯一の神の発生            第?部 神々の闘い

第二章 鬼神は民衆の守護神             ──老子・黄老道・道教

第3章 災異思想の変遷          第9章 中原への伝播

第三章 民神の反抗            第10章 秦帝国の法術的支配

  第?部 『老子』の道の出現      第11章 黄老から儒教へ

第5章 『老子』の成立時期と作者     第12章 道教と老子

第6章 道と上天・上帝との相違

浅野祐一[アサノユウイチ]
1946年, 仙台市生まれ. 東北大学名誉教授. 中国哲学専攻. 『黄老道の成立と展開』(創文社), 『孫子』『諸子百家』(以上, 講談社学術文庫), 『孔子神話』『古代中国の言語哲学』『古代中国の文明観──儒家・墨家・道家の論争』『古代中国の宇宙論』(以上, 岩波書店,), 『『甲陽軍鑑』の悲劇──闇に葬られた信玄の兵書』(共著, ぷねうま舎)ほか.

内容説明

天空の超越神=上天・上帝と、闇に潜む敗者の神々=鬼神たち、そして暗黒の地母神として出現した老子の「道」―神々の闘争と融合と交替の劇が精神史に刻んだものとは何か。諸思潮が混淆する古代中国の思想地図に、くっきりと航跡を残す老子・黄老・道教の系譜。宇宙生成神話を持ち、自然と無為を説くその特異な思想は、何を起源とし、どんな運命をたどったのか。『老子』の道の挑戦は、勝ったのか、敗れたのか。

目次

第1部 上天と鬼神―勝者の神と敗者の神(唯一の神の発生;鬼神は民衆の守護神;災異思想の変遷 ほか)
第2部 『老子』の道の出現(『老子』の成立時期と作者;道と上天・上帝との相違;宇宙生成論の並立 ほか)
第3部 神々の闘い―老子・黄老・道教(中原への伝播;秦帝国の法術的支配;黄老から儒教へ ほか)

著者等紹介

浅野裕一[アサノユウイチ]
1946年、仙台市生まれ。東北大学名誉教授。中国哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R

20
老子に関するかなり新しい研究を記した本でした。中国史と絡めつつ、老子を主題にして中国の歴代王朝が、政治機構としてどう利用したか、どのように哲学や宗教が求められたかというところを説明しながらの解説で大変興味深い内容でした。殷周革命の話や、そもそも一神教の下地が中華にもあったという指摘など、刺激的で面白い論考もありながら、対権威という位置づけで、土着、あるいは民衆に指示された老子、道教という概念があったという部分は読みごたえがあり面白い本でした。2017/12/18

さとうしん

6
古代中国の宗教史、あるいは神観念の推移を、為政者側の「唯一神」的な上帝・上天信仰と、民衆の側の鬼神信仰との闘いとして読み解き、『老子』の思想を鬼神の側に位置づける。専門柄、殷周期の上帝と天との関係を、天を上帝の統治機関とする考え方、また皇帝の号が絶対神である「煌煌たる上帝」に由来するものではなく、あくまでも人間の君主の号である帝号に由来するものであり、天子号のような宗教性ではなく、あくまでも天下を統治する君主としての実力・実質性に裏付けられたものであるという議論を面白く読んだ。2016/12/19

Oltmk

0
殷周革命以降の為政者側の上帝・上天信仰と、民衆側の鬼神信仰に大きなインパクトを受けた。後からこの論考は危険なのではないかと思ったが、自分の祭祀観を揺さぶる論考だったのではないかと思う。 その他にも孔子の思想を民衆から鬼神を切り離すための思想だった、老子の成立年代、宇宙生成論、漢帝国における道教など記述・論考にもかなり興味深いものであった。2017/04/20

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