内容説明
日本列島と朝鮮半島の対等な関係を築くために。在日朝鮮人文学を代表する作家・金達寿(キムダルス)。彼は文学活動のみならず、雑誌『日本のなかの朝鮮文化』『季刊三千里』等で日本のなかの朝鮮遺跡の存在・在日朝鮮人の歴史と現状を精力的に論じて、日本人の朝鮮認識の更新に生涯を尽くす。その軌跡を日朝間の時代背景・政治状況も踏まえたどる、初めての本格評伝。
目次
序―「朝鮮隠し」のカラクリから抜け出す
第1章 誕生から“解放”まで
第2章 民族主義青年から共産主義者へ
第3章 政治組織と文学運動
第4章 文学から古代日朝関係史へ
第5章 訪韓とその余波
第6章 晩年
著者等紹介
廣瀬陽一[ヒロセヨウイチ]
1974年、兵庫県生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了。博士(人間科学)。日本学術振興会特別研究員PD(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。