感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobi
53
アール・ヌーヴォーという滑らかな語感と曲線の多いデザインの印象はマッチしているけれど、本書ではユーゲント・シュティール(青春様式)というドイツ語圏での表現を使っている。そのいささか角ばった語感は、1900年頃のこの様式での家具建築花瓶等の写真を見て気づく「引き締まった表情」に、むしろ相応しいのかもしれない。工業化への危機感がベースにあり都市によって政治的緊張や懐の深さや伸びやかな環境等様々。ゼンバッハは歴史的背景含めて個々のデザイナーも作品も的確に詩的に辛辣に語る。取り上げた10の都市の雰囲気にも浸れる。2023/07/02
ganesha
1
ユーゲントシュティールが欧米でどう発展したかがいくつかの都市ごとに書かれていて、特にブリュッセル、ダルムシュタットやグラスゴーなどが興味深かった。 白黒のものが多いのは残念だが、ヴィクトル・オルタ、マッキントッシュ、オルブリヒなどによる優美な建物の図版がたくさん収録されていて、眺めているだけでも楽しめる。2017/03/27
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