目次
ピエール・ベール『彗星雑考』への一考察―改革派思想に基づく寛容論理
カール・バルトの宗教批判の視座から見たルードヴィヒ・フォイエルバッハとカール・マルクスの宗教批判に関する一考察
エルンスト・ヘッケルを中心としたダーウィニストの思考と理論の構築・受容プロセスを踏まえた科学教育のあるべき姿勢の認識
平和を実現する神の民としてのメノナイト教会―エルンスト・トレルチのセクト概念を手掛かりに
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省。2002年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』でデビューし、『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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amanon
1
こんな論文を書く学部生がいるのか…学生による論文というだけでなく、一つの読み物として十分通用するのが凄い。あえて意地悪な見方をすれば突っ込みどころも散見されるが、それは野暮というもの。というより、自分の学部生時代の体たらくぶりを思いだしてつい赤面してしまうという方が大きい(笑)。個人的には最後の「メノナイト」の突っ込み不足が残念だったか。著者は大学院在籍中だとのことで、更なる発展を期待したい。人文学系大学の弱小化が叫ばれる中でこのような本が出た意義は大きい。この流れが今後も続くことを強く望んでやまない。2022/02/22