内容説明
かつて有名だったフランスのマジノ要塞線は、ドイツ軍の急襲によって脆くも崩れ去った。その後「マジノ線」という言葉は「無用の長物」の代名詞の如く使われる。本書は、フランス軍ともあろうものが何故そのような過ちを犯したのかを探究したものである。
目次
普仏戦争の経緯
普仏戦争の反省と再軍備
戦争への態勢作り
第一次大戦の教訓
第一次大戦後の困難と回復
ラインランドを失ったフランスとマジノ要塞線
欧州の暗雲
第二次大戦―開戦後からフランス国境戦闘まで
フランス緒戦の敗退と誘因
マジノ線
敗戦よりフランス軍再建へ
現実的な国防政策
社会党政権の国防政策
シラク政権時代の変貌
著者等紹介
栗栖弘臣[クリスヒロオミ]
1920年生まれ。現在、静岡新聞論説委員、フジトランスコーポレーション監査役。初代駐仏防衛駐在官、陸上幕僚長、統合幕僚会議議長を歴任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。