内容説明
文学と美術が奏でる美しい旋律。
目次
第1章 闇の奥へ(写真の想像力―川田喜久治の写真集『地図』;原始の闇への遡行―フランソワ・ビュルランの絵画世界;《サーカス景》への道―古賀春江の「超現実主義」)
第2章 図書室の片隅で(「発見」の喜び ドナルド・キーン『日本語の美』など;鏡の向こうの水先案内人 ドナルド・キーン・センター柏崎と著作集に寄せて;仮死で見る夢 川端康成『名人』『眠れる美女』など;ひとときの「世界」;再構成された神話 ブルーノ・シュルツ全小説;『悪童日記』に見る神話的構造 アゴタ・クリストフ『悪童日記』;都市の孤独が生み出す亡霊たち 多和田葉子『百年の散歩』)
第3章 私達は自由よ(表現せずにはいられない;私達は自由よ 岡上淑子『はるかな旅』作品集出版記念展;蟻塚のように 関根哲男展「原生」;地球の西の果てで エマ・マリグ《アトラスの哀歌》;寓話というリアリティ 川田喜久治 百幻影;未完の「廃墟の美術史」終わりのむこうへ:廃墟の美術史;解放される美術)
第4章 ギャラリーの一隅で(「もの」たちへの鎮魂歌 舟見倹二BOX ART展―封じられた世界から;魂と宇宙を照らす「光の絵」 アンティエ・グメルス―光の旅 ほか)
第5章 旅と美術(未完の夢、あるいは欠損の美―アントニ・ガウディに寄せて;日常の中の「ヴォイド」―ベルリン・ドレスデン・プラハ紀行;不死の庭―ボマルツォの「聖なる森」;パリの小さな美術館―師走のパリ旅行記)
著者等紹介
霜田文子[シモダフミコ]
新潟県柏崎市生まれ。1978年、東京大学文学部美術史学科卒業。1990年頃より美術制作を始める。個展・グループ展多数。2008年「文学と美術のライブラリー游文舎」を設立、企画委員。2011年より文芸同人誌「北方文学」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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