出版社内容情報
刑事実務に進展における庭山先生の理論的・実践的寄与は計り知れないものがある。「民衆司法」の実現を目指した先生につづく弟子たちが、実践と理論の架橋する論文を寄稿。
内容説明
刑事訴訟法学者としての「庭山英雄」の研究活動を評価する場合には、学究としての側面はもちろん、単にそれだけではなく、実践との関わり、その理論の実務への影響力を無視することは出来ない。本書は、教壇あるいは研究会を通じて、はたまた学会活動や市民活動などのさまざまな活動を通じて、その謦咳に接した人々が古稀をお祝いして執筆・出版したものである。
目次
民衆刑事司法と非常勤裁判官制度
陪審制度の復活のために―陪審制度の正当化根拠と陪審の事実認定能力について
アメリカの陪審はどこへ行こうとしているか―カリフォルニア州の陪審改革論議から
ロシアにおける陪審裁判の復活
ロシアにおける陪審裁判の実状
英国の公設弁護人制度―スコットランドにおける実験
共同被告人の利害相反と刑事弁護
90年代刑事警察の展開と代用監獄問題〔ほか〕