内容説明
未知の世界に挑む基礎研究は、わくわくする知的冒険であり、また社会の進歩の原動力でもある。素粒子物理学の場合、次の飛躍的な発展を図るのが、リニアコライダー(Linear Collider)という新加速器システムを建設する計画である。本書はこの計画が日本の国際研究基地として実現することを願いつつ、その内容を広範な読者に向けて解説したものである。
目次
リニアコライダー計画の概要
高エネルギー物理学
世界での高エネルギー加速器の発展
日本での高エネルギー加速器の発展
新しい物質像
リニアコライダー計画の構想
リニアコライダー計画の意義
素粒子実験と装置
未踏の技術に挑戦するリニアコライダー
超高品質ビームの生成
常伝導Xバンドリニアック
常伝導Cバンドリニアック
強力なビーム集束
加速器施設
超伝導リニアコライダー
リニアコライダー技術が開拓する道
著者等紹介
岩田正義[イワタセイギ]
1942年山梨県生まれ。1964年東北大学理学部物理学科卒業。1969年東京大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。名古屋大学理学部助手、高エネルギー物理学研究所助教授、教授、物理研究部研究総主幹、高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所副所長を経て、2005年退職。現在、高エネルギー加速器研究機構および総合研究大学院大学名誉教授。専門は高エネルギー物理学
木原元央[キハラモトヒロ]
1938年東京都生まれ。1960年京都大学理学部物理学科卒業。1965年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。同年東京大学原子核研究所助手。1971年高エネルギー物理学研究所助教授、1978年教授。放射光実験施設長、加速器施設長を経て、2001年退官。高エネルギー加速器研究機構および総合研究大学院大学名誉教授、日本加速器学会会長。専門は加速器物理学
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