内容説明
2000余の艶笑古川柳から江戸人の下半身事情を読み解く。
目次
男篇
女篇
風俗篇
商売篇
病篇
川柳ひとつかみ
著者等紹介
澤田一矢[サワダイッシ]
1935年東京生まれ。国学院大学文学部卒。昭和47年、川柳「粋酔会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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剛腕伝説
16
艶笑川柳に関する物は多く読んだが、この一冊は出色の出来。まずかなり多くの句を紹介している。そして何より構成が素晴らしく、解説も丁寧で洒落ている。【四角でも炬燵は野暮な物でなし】【片方は炬燵の上で猫を撫で】【母の手を握って炬燵仕舞われる】。 【鶺鴒も一度教えて呆れ果て】【親からは云われぬ事を教え鳥】。 【影善を食い手の出来た旅の留守】。 【貸家あり後ろの家の前のとこ】【月見れば千々に悲しき若い後家】。 【乳母が垂れる向こうで黒が吠え】【子心に乳母が負けたと思って居】。 手元に置いて読み返したい一冊でした。 2021/08/18
犬養三千代
1
しのびわらい五七五あでくらべ!よくぞ、こんなに沢山のむふふふ笑いを集めたものだ。 おかしさは芋田楽で相孕み。 蒸籠の明くる日所作の気っ怠さ。 子心に乳母が負けたと思って居。嫁入りの一の道具を手代割り。 朝帰りだんだん家が近くなり。 志ん生の落語が聞きたくなってきた。2017/05/13