内容説明
サハリン残留日本人とはいかなる経験をした人々なのか。境界変動は住民にいかなる影響を与えるのか。外交文書、市民団体資料、聞き取り調査を基に“国境と国民の時代”を住民の視点から再考する。
目次
第1章 サハリン残留日本人研究の意義と方法
第2章 近現代東アジアにおける残留
第3章 戦後サハリンをめぐる人口移動と市民運動
第4章 サハリン残留日本人の発生
第5章 冷戦期帰国
第6章 25年の停滞と自己意思残留論の登場
第7章 冷戦期を生きる残留日本人
第8章 ポスト冷戦期帰国
終章
著者等紹介
中山大将[ナカヤマタイショウ]
京都大学東南アジア地域研究研究所助教、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター境界研究共同研究員、京都大学博士(農学)。1980年北海道生、2010年京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了、その後、京都大学大学院文学研究科GCOE研究員、日本学術振興会特別研究員PD(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター所属)、京都大学地域研究統合情報センター助教を経て、2017年1月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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