内容説明
ドイツを素材として「現代」の抱えている課題を探る。「緑の現象」と「極右現象」をもたらした社会変動を、市民社会、家族、階級、ネイションという四つの領域から分析し、現代ドイツが「新たな共同社会」を追究する「第二の近代」の過程にあることを論証する。
目次
第1章 近代と現代―その定義の試み
第2章 社会構造―ミリューと政党システム
第3章 市民社会―“ARBEIT MACHT FREI”(労働によって自由になる)
第4章 家族―“Wann ist man ein Mann?”(人はいつ男になるのやら?)
第5章 階級―“Angst vor sich selbst”(自分自身への不安)
第6章 ネイション―“Jeder Mensh ist gleich・Der Weisse ist gleicher”(人間はみな平等だ・白人はもっと平等だ)
終章 総括―“Keine Heimat mehr”(もう故郷はない)