内容説明
ハロウィーンの夜、ゴミの山から少年の死体が発見されたのを手始めに、デントン市内で続発する難事件。連続幼児刺傷犯が罪を重ね、15歳の少女は誘拐され、謎の腐乱死体が見つかる…。これら事件の陣頭指揮に精を出すのは、ご存じ天下御免の仕事中毒、ジャック・フロスト警部。勝ち気な女性部長刑事を従えて、休暇返上で働く警部の雄姿をとくと見よ!大人気シリーズ第4弾。
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こわ~い本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
378
リズとキャシディに分散されており、相棒役の影が薄い。特にリズ。上昇志向の女部長刑事といういいキャラなのに、キャシディと打ち消し合ってしまい、黙々と書類仕事してる印象。前作までの、やっと家に帰れると思ったらフロストに呼び止められて…というパターンもなく、むしろフロストが疲れきって自主的に帰宅という流れが続き、前の三作の方が不眠不休で働いてなかったか?という気になるのは私の感覚が麻痺してきたからだろうか。マレットとの絡みは相変わらず面白く、キャシディの嫌な奴っぷりも先が楽しみではあるが、なんかオチが読める。2017/07/26
Kircheis
358
★★★★☆ フロスト警部シリーズ第4作目。 元々分厚かったシリーズが一作ごとにボリュームアップし続け、遂に分冊になった! 本作のフロストはこれまでで1番まとも。相変わらず下ネタ大好きだが、警部としてそれなりに署内をまとめている。 フロストに引きずり回されるパートナーは今作ではおらず、女性刑事のリズかと思わせつつレギュラーメンバーのバートンとのコンビが多め。 警部代行のキャシディの性格の悪さはこれまでの同僚の中で一番かも。マレットのように笑えない嫌味さだ。 行方不明のボビーの無事を祈りつつ下巻へ。2023/06/29
miri
80
あぁ、これこそフロスト警部!というお下品さが炸裂(笑)毎度毎度、下半身に結びつけずにはいられない、よくぞこんなに例の部分をネタにすることあるなぁというある意味著者に感心。デントン市内で殺人事件、誘拐事件、珍事件が連発。やる気がないようであるフロスト警部があっちの事件に首を突っ込み、こっちの事件をチラ見しという具合に、超多忙な警察の事件に振り回される。忙しくても口は健在、ぼやいて上に責任をなすりつけつつ、職務はこなすフロスト警部。下品さに、こみ上げる笑いをかみ殺して下巻へ続く。2020/04/13
星落秋風五丈原
79
少年の惨殺死体がゴミ箱から発見されたが、捜査権限を持つ警部と警視はパブで酔っぱらっていた。たまたま煙草をくすねようとやってきた非番のフロスト警部が、とりあえずの担当として使命される。おいおい、いいのか?仮にも殺人事件の担当が、こんな感じで決まってしまうなんて。そして彼はとにかく口が悪い。レイプ犯を探す時に「XXXXがまだあったかくて、先っちょが興奮に震えてるやつがいたら、問答無用で容疑者ってことにしてよろしい。」なんてのは序の口(なんて大雑把な容疑者特定!)。2008/09/17
タツ フカガワ
70
再読。少年の行方不明事件に殺人事件、少女の誘拐事件、盗難事件、家宅侵入による幼児の刺傷事件などなど、相変わらず大忙しのフロスト警部。天敵マレット署長とのやりとりはテッパンの面白さですが、このシリーズ4作目では上昇志向の強い女性刑事モードやフロスト嫌いのキャシディ警部代行も加わって、フロストならではの下品さが一層際立ってくるようです。いまだ一件も解決はしていないものの、大いなるカタルシスに向かっていざ下巻へ。2023/12/25