内容説明
第三世界の壮大な実験である「市民社会」の建設へ向けて南アは前進しようとしている。南アのコミュニティ運動の伝統の中に、その社会変革と民主化へのダイナミズムを見いだそうとする本書は、アパルトヘイトの歴史、外交政策・行動と対外関係を丁寧に跡づけ、現代世界の課題解決の糸口を探る。
目次
第1部 国内政治(アパルトヘイトの形成史;反アパルトヘイト運動の展開―UDFを事例として;ナタール地方における黒人間の抗争;冷戦の神話と民主化;民主化の政治)
第2部 対外関係(モザンビーク難民と南アフリカ;ナミビアと南アフリカ―ホームランドをめぐる課題;経済制裁と英国の南ア政策;イスラエルと南アフリカ―“造反国家”の選択;南アフリカと全人種・全国選挙―国連オブザーバーの視点)