内容説明
我が国の埋立技術は欧米と異なり独自に発展してきた。一つは「準好気性埋立構造」に代表される好気的埋立技術である。すなわち埋立地内に空気流通を積極的に行い好気的条件下で有機物の早期安定を図るものであり、地球温暖化が問題化される昨今、温室効果ガスであるメタンの発生を抑制する埋立技術としても注目されてきた。もう一つは近年、世界有数の焼却率により埋立廃棄物の大半が焼却残渣を中心とする無機物に変わってきており、欧米にはない独自の埋立技術として発展してきた。本書は、これら日本の埋立技術を日本の第1線で活躍する技術者によりまとめられたものである。
目次
1 日本の廃棄物処理(法体系;廃棄物の分類 ほか)
2 最終処分場技術(最終処分場の歴史;処分場の機能 ほか)
3 諸外国の動向(廃棄物の分類;廃棄物処理方法 ほか)
4 最終処分場のあり方(地域融和型最終処分場とは;システム計画と総合的アプローチ ほか)