出版社内容情報
◆都市デザインに「こどもの目」「女の目」「老人の目」「身障者の目」の導入を提起するなど、生活者と行政に関わる者の間を埋める諸問題に焦点をあて、折々に綴ったエッセー集。
◆都市デザインに「こどもの目」を入れようという先駆的提起とともに、水門頭頂部に「ぶどう・なし・もも」の美しい装飾をもつ川崎河港水門(昭和3年完成、設計者・金森誠之)ができあがる経緯を丹念に掘り起こした著者の仕事は高く評価されている。
【主な目次】
〈壱〉「こどもの目」からみた都市計画/ヨーロッパにみる子どものためのまちづくり思想/木煉瓦と石に寄せて/「車椅子の村」とこれからの福祉〈弐〉都市の装置―川崎河港水門〈あいだに〉「木遣り」より〈参〉映像で拓く「地方の時代」/能楽堂における新しい模索〈ながいあとがき〉