ロシア名作ライブラリー<br> ペテルブルグ物語―ネフスキイ大通り・鼻・外套

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ロシア名作ライブラリー
ペテルブルグ物語―ネフスキイ大通り・鼻・外套

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784905821267
  • NDC分類 983
  • Cコード C0397

内容説明

時々刻々と相貌を変える生き物のような大通りで、妖艶な美女のあとを追いかけて闇に吸いこまれて消えた若い男(「ネフスキイ大通り」)、ある朝突然、鼻がなくなっていることに気づいて、往来を闊歩している自分の鼻をつかまえようと必死になる若手官僚(「鼻」)、爪に灯をともすようにして貯めたお金でやって新調した外套を奪いとられた万年清書係が亡霊となって現れるようになった街角(『外套』)―。霧に包まれた美しく魔界的な北の都市でくりひろげられるロシア・ファンタジーの傑作をゴーゴリ再評価で名高い批評家エイヘンバウムならではの魅惑の配列で味わい尽くす。

著者等紹介

ゴーゴリ,ニコライ・ワシーリエヴィチ[ゴーゴリ,ニコライワシーリエヴィチ][Гоголь,Н.В.]
1809‐1852。ウクライナの小さな村に生まれ、帝政ロシア時代の首都ペテルブルグに出て下級官吏となりながら作品を書く。ウクライナを舞台にした作品集『ディカーニカ近郷夜話』で文名を高め、その後『ネフスキイ大通り』や『鼻』『外套』などのペテルブルグを舞台にした小説で幻想と現実の入り混じった独特の世界を確立した。また戯曲でも『検察官』をはじめ多くの名作を残し、プーシキンとともに、その後のロシア文学に与えた影響ははかりしれず、現代にいたっても多くの作家がゴーゴリを意識した作品を生み出している。19世紀のリアリズム作家としての評価から20世紀初頭のフォルマリズムによる再評価と、常に読み直され、演じ直され続ける小説家・劇作家である。日本文学においても二葉亭四迷、芥川龍之介、宇野浩二、井伏鱒二から後藤明生へとゴーゴリの影響は脈々と流れている

船木裕[フナキヒロシ]
翻訳家。比較文学・比較文化
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白のヒメ

11
幻想小説の「祖」ということで、初読。ポーや芥川龍之介の書くような幻想小説というよりは、どっちかって言うと童話に近い感触を受けた。ただ、グリムやアンデルセンのような教訓めいた要素は一切なし。読後に残るのは「皮肉」と「滑稽」さだけ。ある意味、大人向けの童話なんだろう。その当時のロシアを良く知らないので、深くは読み込めなかったけれど、作者はよっぽど「士官」という役職や身分に恨みがあるらしい。その辺が大人めかせる理由かな。2013/10/20

ハッカ飴

2
立派な洋服を着たところで立派な人間にはならない。「立派」な地位に昇ったところで、立派な人間にはならない。それはいまの日本にだって言えること。こういう風刺的なものはおもしろい。2013/11/29

Tonex

1
「エイヘンバウム編」とあるが、エイヘンバウムがやったことは、ゴーゴリの《ペテルベルグもの》から「ネフスキイ大通り」「鼻」「外套」の三編を選んで、この順番に並べただけ。ナタン・アリトマンというロシアの画家の書いた絵が挿入されていて、訳者は挿画の場面選択や枚数や意匠にエイヘンバウムのゴーゴリ解釈が多少とも反映していると推測しているが、エイヘンバウムは解説も序文も書いておらず、この本が出版された経緯や事情は明らかでないとのこと。2014/10/11

0
クスクス笑える言い回しが好き!2016/12/27

種蔵珪也

0
中編3つ。名前は知っていた「鼻」と「外套」が面白かった。鼻がとれて、くっつくとかよく考えつくものだ。鼻がわりとモノ扱いされているところがいい。当たり前だと思っていたものがなくなると途端に人は苦労するのだった。外套は作っている過程のウキウキ感が分かる分、奪われてしまうのは悲しい。一張羅取られたのはつらくても、死ぬまでは行き過ぎ。執着によって亡霊化は笑える。いいのゲットできて良かったね。2012/09/19

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