出版社内容情報
私はあの事件を報道する新聞の論調に不快感を持っていた。その不快感がどこからくるのか、あまり深くは分析してこなかったのだが、この本に登場してくるある医者の次のような文章を読んで、ああ、これだと思った。それは、公開書簡を書いて自殺することを選んだ四肢麻痺患者の主治医の文章である.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』107頁、より)
内容説明
「いまから14年前、私は法律をおかしました。刑法でいえば、殺人罪です…」尊厳死を手がけた人たちの衝撃の告白!「よい生き方」とは?「よい死に方」とは?なぜ、彼らは自ら生命を絶ったのか?尊厳死を実行した人、愛する人の死に手を貸した人、尊厳死を実際に手がけた医師たちの手記、あるいは宗教や倫理上の立場から、尊厳死のあり方を論じる。
目次
第1部 自ら死を望んで
第2部 耳を貸して
第3部 責任をとることとは