出版社内容情報
ロングセラー「保全生態学入門」改訂版がついに完成!
生物多様性保全と持続可能な開発のために必要な知識を、具体的な事例に基づき平明に解説。国際社会における動向も踏まえ最新の知見を大幅に加筆。
種内の遺伝的変異や他生物との関係、それらが創り出す生物の生活の場としての景観など、重層的な構造をもつ「生物多様性」。その保全のために必要な知識を具体的な事例に基づき平明に解説した入門書。
初版刊行から27年の進歩を踏まえた最新の知見を大幅に加筆。「使命の科学」を掲げた骨格はゆるがさず、検証を経て大きく変わった考え方などアップデートしたい知見をまとめ、国際社会における動向も解説。生物多様性保全と持続可能な開発に向けた、新しいスタンダード。
目次
1 保全生態学とは何か
2 生物多様性とその危機
3 種の機能と指標性
4 生物多様性の進化的根拠
5 生物多様性の生態的根拠―競争排他に抗する原理
6 種内の遺伝的変異とメタ個体群の動態
7 生物多様性を脅かすランドスケープの変容
8 自然再生と生態系管理
9 持続可能な社会づくりと保全生態学
著者等紹介
矢原徹一[ヤハラテツカズ]
九州大学名誉教授、理学博士。東京大学助教授、九州大学教授を経て、現在は一般社団法人九州オープンユニバーシティ研究部長、福岡市科学館館長。九州オープンユニバーシティでは、「日本の野生植物総点検プロジェクト」を主導、全国の調査にも奔走している。『Decision Science for Future Earth:Theory and Practice』(Springer、2021)、『伊都の花ごよみ(春夏編)』(九州オープンユニバーシティ、2021)、『決断科学のすすめ』(文一総合出版、2017)ほか編著書多数
鷲谷いづみ[ワシタニイズミ]
東京大学名誉教授、理学博士。筑波大学助教授、東京大学大学院生命化学研究科教授、中央大学教授を歴任。絶滅危惧種や外来種の種子生態や生物間相互作用の研究、生物多様性指標、市民科学調査のプログラム、自然再生などの実践的な研究を実施。『実践で学ぶ“生物多様性”』(岩波書店、2020年)、『新版 絵でわかる生態系のしくみ』(講談社、2018年)、『絵でわかる生物多様性』(講談社、2017年)ほか編著書多数。現在も私設サクラソウ保護区などで植生管理に鎌を振るい、植物の観察を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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