内容説明
大好きなおばあちゃんがつれていかれないように、4人の子どもたちはいっしょうけんめいです。「どうしておばあちゃんをつれていっちゃうの?」いちばん小さな子のうったえかけに、どんな答えがかえってきたでしょうか?『Mortalを考える 泣いてもいい?』が大型絵本になりました。
著者等紹介
リングトゥヴィズ,グレン[リングトゥヴィズ,グレン] [Ringtved,Glenn]
1968年生まれ。2児の父親。1995年デビュー以来、子どもから青少年のための、ユーモアとドラマ性に富んだ作品を数多く創作。2004年、デンマーク最大手出版社であるギュレンデール社「児童文学賞」を受賞
パーディ,シャロッテ[パーディ,シャロッテ] [Pardi,Charlotte]
1971年生まれ。アンデルセンの童話をはじめ、現代絵本の挿絵を数多く手がける。2000年、デンマーク文化省の「挿絵画家賞」を受賞
田辺欧[タナベウタ]
大阪大学・言語文化研究科教授。専門は、近・現代デンマーク文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
34
大好きなお祖母ちゃんが重い病気。食堂の隅に薄気味悪い黒マントが座っている。尖がった鼻を突き出し、ドアの外には大きな鎌も。その黒マントにお祖母ちゃんが連れて行かれないように、4人の子どもたちは一生懸命です。「どうしておばあちゃんをつれていっちゃうの?」という一番小さな子の訴えに、どう黒マントは答えたか――。黒マントは死神ですが、実は彼も悲しんでいたのです。そして、死もまた生の一つであることを話してくれ、こう言います。「泣いてもいいよ」と。副題の“Mortal”とは、「死ぬ運命にある」「死を免れない」の意味。2021/10/17
マツユキ
17
病気で寝ているおばあちゃんの本を訪れた死神を引き止めた兄弟たちは…。一緒になって死を悲しんでくれる優しい死神さん。喜びと悲しみも、生と死も、切り離せないもの。おばあちゃんの一生は充実したものだったんだろう。それでも、静かに見送るなんて、出来ないよね。しんみり。2024/01/02
こゆ
12
小1。休館前に予約していた本。死神がやってきたことで、病床のおばあちゃんが逝ってしまうことを悟った兄弟4人。死神がおばあちゃんを連れて行かないように時間稼ぎをする中、死神は昔話を始める…。どんな本か知らずに予約したので、表紙では不気味なお話も思えるし、タイトルと相まってやさしい本にも思えたが、生の意味、死の意味を語る絵本だった。死があるから一生懸命生きる…というところだろうか。大人になっても、まだ死の意味なんてわからないし、なぜ生まれてきたのかもわからない。大のおばあちゃんっ子だった私には悲しい本だった。2020/06/21
あおい
10
病気のおばあちゃんを連れて行こうとする死神を引き止める孫達。死神そんな孫達に死の意味を教えてくれる。死神の言葉を受け入れて前を向く孫達。しんみりします。2020/09/18
亮さん
6
うーんいいたいこともよく伝わるし、絵も結構いいけどもうちょっと話膨らませられなかったかな。ちよっと残念。2016/08/03